【映画レビュー】「パーム・スプリングス」(2020年 アメリカ)〜毎日がエブリデイで良いのか?を問う〜
【タイトル】
「パーム・スプリングス」(2020年 アメリカ 90分)
監督 マックス・バーバコウ
脚本 アンディ・シアラ
出演 アンディ・サムバーグ、クリスティン・ミリオティ、J.K・シモンズ
【あらすじ】
妹の結婚式を控えているサラ。
結婚式当日。式場となるホテルで、サラはなにかを諦めて悟ったような男・ナイルズと出会う。
結婚式後。サラとナイルズは惹かれ合い、野外で行為を始めようとした瞬間……いきなり、ナイルズが矢で撃たれる。
あまりの急展開に驚くサラ。
矢を放ったのは、謎の老人。かなり、ナイルズに怒っている。
矢を受けたナイルズは謎の洞窟へと逃げ込む。
わけもわからずに後を追うサラ。
彼女も洞穴の中へ。
……しばらくして、サラが目を覚ますと、なんと時間が結婚式当日の朝に戻っていた。
なんと、タイムループしてしまったのだ。
ナイルズを問い詰めるサラ。
どういうワケか、あの謎の洞窟に入った人間はタイムループをしてしまうのだ。
※一度でも洞窟に入ったら、洞窟に入らなくても自動的にタイムループする。
ナイルズはあの洞窟に入ったせいで、何度も何度もサラの妹の結婚式を繰り返していた。
あの老人も洞窟に入ってしまい、タイムループを繰り返しており、洞窟に入る原因となったナイルズを逆恨みしている。
こうして、サラもナイルズと同じく、何度も何度も妹の結婚式の日を繰り返すことに……。
果たして、二人はこのタイムループから抜け出せるのか?
【感想】
やはり、タイムリープ物はうまく取り扱えば面白くなる素材だからかハズレがなく面白かった。
しかも、主人公のナイルズとサラにはとんでもない秘密があり、それを隠し、開き直って何度もタイムループを繰り返して、エンジョイする姿に妙な癒しすら感じてしまう。
終盤。
ある方法でタイムループの抜け出し方を見つけたサラ。
しかし、このままタイムループし続けた方が良いと言い出すナイルズ。
だが、タイムループとは同じ場所をグルグルと走り回っているだけで、結局、先に進んではいない。
つまり、タイムループは現実逃避でもあるのだ(現実でタイムループは起きないが)
なにも残らないが同じ時間を繰り返し、好き勝手に生きるタイムループか?
なにが起きるかわからない、先の見えない明日に向かって希望を抱いて生きるか?
二人はどっちを選ぶのか?
ちなみにナイルズを逆恨みする老人を演じるのは、スパイダーマン映画シリーズで新聞社の社長を演じたJ.K・シモンズ。怒る役が多いなぁ
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