記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

映画「アイフィールプリティ」プロット抽象化 プロット制作に使えます

●全体の特徴
・自分に自信がない系主人公 
・主人公の勘違いに周りを巻き込む型プロット
・メインプロットは主人公の仕事や内面のもので三幕構成、そこに自己実現型のプロットをちょくちょく挟む。サブプロットは友人たち、パートナーの二つサブプロットを絡める。
・半分過ぎくらいまでピンチと言うピンチがほとんどない。
主人公の勘違いが面白かったり、周りが主人公に対して苛ついたりして対立とギャグはちゃんとあるので飽きずに見ていられる。
・ほとんどのシーンでコミックリリーフあり(書ききれないので書いてない)

※メインプロットは●、サブプロットはSと表記
特に恋人はSH、友人たちはSFと表記。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

●セットアップ1 何もかもうまく行かない主人公
・なりたい自分になろうとするが、全くうまく行かない(運動、髪型、服など)
・ジムでキャラAに会う。鏡を見て、かなり美人でスタイルのいいキャラAと比較し落胆。
・仕事場
同僚とうまくいってない。場所もおいやられている
※職業はなりたいものに関するもの(化粧品会社)

S.F【冒険の誘い→拒否】
・友人との会話
特技がある(化粧に関する知識や、技術はある)
とあるコンパに誘われる。外見に自身がないため強い言葉で拒否。でも一応やる。

S1【秘密の世界】
仕事場でトラブルがあり、本社に出向くことに
都会でおしゃれが多く外見を気にしていきたくない
10%
・憧れの人を目撃する(支援者)

●冒険の誘い
S1【輝くチャンス】
・そこ(本社)で目的を得る(受付役を募集している)

S2【セットアップ1】憧れの人(支援者)視点
・会議で揉めている。

S1【輝くチャンス】の問答
・目的に関してやるか挑戦するか友人に相談し、問答。その最中、キャラAに会う。
・キャラAに起こるイベントをきっかけに、自分の強い願望を相手に語る。
(ナンパされて羨ましい。一度でいいからそんな美人になりたい)

18%

●日常が破壊される予兆
自分の願望が叶うようなまじないをする。(悪魔の儀式っぽく)

●インサイティングイベント
S1【衣装を着る】
・願望に向かって頑張っている。(ジムで運動している)
・事故に遭う。
・目が覚めると自身が変化していることに気付く(勘違い)
・自分の願望どおりになっている(勘違い)

23% ●プロットポイント1  2幕へ

●セットアップ2、お楽しみパート
・願望が叶った(と勘違いしている)主人公は周りに痛い奴と思われながら行動を開始。
・「目的」に挑戦する(美人しか受からない受付に応募)
・友人たちに自分が変化したことを訴える。友人たちは意味不明だが受け入れる。

S.H【インサイティングイベント】
・相方との出会い。
とある店で勘違い。(クリーニング番号を聞かれただけなのにナンパされたと思う。そこで強引に連絡先を交換する)

S.F【プロットポイント1】
【冒険の誘い】が失敗。(写真を撮ってアップしたが、誰も見ていない)
ここでも主人公の勘違い炸裂(昔の私が写っているせいね)

30%

S1【秘密の世界】 S2【インサイティングイベント】
・目的の挑戦場へ(受付の面接)
自分の信念をぶつける。面接官は二人。片方は憧れの人(支援者)。一人はまとも(?)で主人公が受かる訳ない反応だが、支援者は信念に打たれ、採用を決める。

S2【プロットポイント1】
・元の職場の人間に別れを告げる(C:トイレの最中に)

S2【お楽しみパート】
・新しい職場で新しい仕事をこなしている。有能ではある。ただし勘違いなので、主人公が気付かないだけで周りの評価は相変わらず。
・そこで支援者キャラに会いにきた身内に会う。主人公の好みのタイプ。

40%

・仕事の最中、支援者キャラから意見を求められる
主人公ならではの意見が評価される。(不細工にしかわからないこと)

S.H【問答】
・主人公は連絡先を交換した相手に電話をかける(C:誰?)
・一応デートになる。相手の悩みを聞く。
・主人公らしい方法で、相手の悩みなんかどうでもよくさせる。
(主人公がとんでもない挑戦に出る(誰もが心配になる挑戦)。相手は怖くていいなりになるばかり(ビキニ大会に出ると言い出す)。周りは愕然とするが主人公は自信たっぷり。会話や行動は面白いから会場は沸くは出る。あと勢いでなんとかしてしまう)
・主人公が帰ってくる。相手は主人公をたたえ、尊敬しだす。

S2【冒険に誘う】
・支援者からさらなる助言を求められる。主人公はまた主人公にしかできない助言をする。
・感動した支援者は自分にもコンプレックスがある事をつい打ち明ける(自分の声が嫌い)
・その勢いのまま食事に誘われる。彼氏もどうかと誘われる。

53% 

S.H【プロットポイント1】
・相手と再びデート。テーマ的な話がある。コンプレックスに関する話。
・付き合うことになる。恋人は主人公の「偽の姿」にどんどん惹かれていく

60%

S2【ミッドポイント】
・支援者の食事に招かれた主人公と恋人
その場には序盤に現れた身内やCEO的な叔母もいる
仕事の話。助言が良かったので次の任務ももらう。

この辺でミッドポイント。主人公が調子に乗り出す。

●忍び寄る悪者
S.F【ミッドポイント】
・自分だけの特別な場に友人を招くが、入れない。
(会員制のクラブにも入れるようになる)

・仕事の続き
外見で判断するようになってくる

S.F【忍び寄る悪者】
・友人の仲をとりもとうとするが、高飛車な態度を取って失敗する。

66%

S2【忍び寄る悪者】
・新しい任務に支援者とその身内と旅立つ
飛行機のシーンでちょっといい感じ

S2【ピンチポイント2】
・プレゼン前の主人公の部屋に身内が訪ねてくる。ちょっと心が揺れている主人公
(身内も「偽物の」主人公に引かれている)
・ギリギリのところで浮気は避け、身内を追い出す(C:下痢したから出ていって)

●死の臭い
・頭を打ち、気絶する。(インサイティングイベントと同じ演出で、視聴者は勘違いが治ったんだろうと予測できる)
・覚醒するとプレゼンの時間ギリギリで急ぐ。

S1【適応不能になる】
・元同僚と会い、すぐに気づかれたことを不思議に思い、鏡を見て「偽物」の自分が居なくなったことに気付く。

76%

●闇夜を彷徨う魂
S1【荒野を彷徨う】
・プレゼン資料を支援者に預け、自分は逃げてしまう。
・家に戻って鏡を見る。元に戻ってないので落胆。
・支援者から連絡をくれと鬼コール

S.H【ピンチポイント1】
・相方からテレビ電話の連絡があり思わず隠れてしまう。
・全てから逃げる。酒を飲んで周りに当たり散らす

S.F【死の臭い】
・友人の元へ行くが、この前の一件で見捨てられている。テーマがある「どうして外見を気にするの?」

S.H【ミッドポイント】
・彼氏からデートの誘いがある。恐る恐る向かう。

80%

S.H【忍び寄る悪者、ピンチポイント2】
・デート場所に行って、彼氏を見つけて隠れる(C:ばればれ)
・勘違いと冗談を利用し、上手く会話させる
(相方が隠れた主人公に対して「おひとりですか?」「えぇ、まぁ、彼氏を待っているので」→主人公は本気で気づかれてないと思っているが、恋人は冗談で会話が続いていると思っている。)
・主人公は自分の印象について相手に聞く。相手は告白のつもりで言っている。

S.H【死の臭い】
・勘違いがこじれて、主人公は一方的に別れを切り出す(今の姿を見られたくないと思っているため)

・帰り際、本社にももう戻れない、と思ってどん底。

85%

S2【死の臭い】
・もう一度「偽物の」自分になろうと最初の場所に向かう(ジム)
・全く同じシチュエーション(強く頭を打つ)になるが、何も起きない。

S2【闇夜を彷徨う魂】
・落胆する主人公
・控室できっかけを発見する。(キャラAがジムにいる)
・キャラAは主人公の価値観では考えられない事実に直面している(美人なのにフられた)
(C:肋骨の数は私と同じ? 内臓はどこにあるの?)

S2【プロットポイント2】
・主人公は美人が降られているのをみて自分の悩みが馬鹿らしくなってくる。
・さらに、キャラAは主人公が投げ出した仕事の件に関わっている事を知る

89% ●プロットポイント2  3幕へ

●クライマックスへの準備
S1【光の選択】
・主人公はキャラAが気になるため変装して会社に潜入する(C:バレバレ)
・受付に言われた何気ない一言で完全に立ち直る

S.F【プロットポイント2】
・友人に懇切丁寧に謝り協力するように電話、昔の同僚を巻き込んで作戦決行。
・決戦会場(新作のお披露目。キャラAはそのモデル)
・支援者が決戦前の司会中、同僚が作戦開始。
・演出っぽく主人公がしかける。作戦開始(会場へプレゼン開始)
※ここでも主人公の勘違いを周りは冗談だと思ってみている

●新しい価値観への攻撃
・プレゼン中、「偽物の自分」なんていなかったと気付いてしまう。(「偽物」の自分を写真で見て、今と変わらないと気づく)
95%
・「偽物」の時もずっと自分だったと気づく。本当の自分を受け入れることができる。

●クライマックス
・テーマについて口にする。友人達との完全な仲直り。持ち前の面白さを交えながら、プレゼンに交えてテーマを訴えかける。

S1【秩序の再構成】
・プレゼンは大成功。そのおかげで支援者も助かり、逃げ出したことは一切咎めない。

98%

S.H【プロットポイント2】
・恋人の元へ謝りに行く主人公(C:見られていないと思いカメラの前で鼻をほじる)
・無事によりを戻すことができる。
※最後のコミックリリーフにある「見えてたの?!」「あぁ、最初から君の事は全部見えてたよ」の台詞が象徴的。

●エピローグ
・最後、冒頭の「偽物」になった時のシーンで生き生きとしている主人公(ジムで変わらない姿のまま、生き生きと自転車をこいでいる)

終幕

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?