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便利は良い。でも不便も良い。

ネットフリックス、やっていますかー?
アマプラやhulu、やっていますかー?

僕はネットフリックスを登録しているのですが、マイリストが増えていくいっぽうで、なかなか視聴することができていません。
映画は好きな方だと思っているのですが…
なんというか、映画を視聴するときの意気込みが昔と全く違うのです。

好きなだけ飛ばしたり戻したりできる機能に慣れ、約2時間集中することが出来なくなっているのです。
いつでも視聴できる環境に慣れ、映画を一本見る体験の価値が薄くなってきているのです。
そして映像表現は5分程度だとか、よりインスタントな作品を視聴しがちな自分がいます。

音楽だってそうです。
かつて中高生の僕は大金の¥3,000をはたいてCDを購入し、食い入るように歌詞カードを見つめ、今とは比べ物にならないほどの熱量で楽曲に向き合っていたと思います。
歌詞カードの印刷用紙の匂いが僕は好きでした。

もちろん幅広い映画や音楽に触れることができることはとても素晴らしいことだと思っています。
ただその便利さがもたらす恩恵と失ったものを考えずにはいられないのです。


旅だってそうです。
アプリでレストランのメニューを翻訳できるので、間違えて味付けも何もないチャーハンが出されることはありません。
グーグルマップでその場で地図を調べられるので、道を間違えずに目的のお店にたどり着くことができます。
LINEやZOOMでいつでも家族友人とコミュニケーションを取れるので、完全な孤独と向き合うことができません。
ネットフリックスやYouTubeなどエンタメはどこでも楽しむことができるので、家にいるのと同じように楽しむことができます。

便利さと引換えに、レストランでの失敗談というネタを作ることもできなくなって、道を間違えることお気に入りのお店や景色と出会うことができなくなって、孤独がもたらす人間的な深みを得ることができなくなって、この土地ならではの楽しみに飢えることもありません。

旅は不自由さを楽しむことも一興です。
便利さと不自由さのバランスが求められるのは、現代の旅ならではですね。


明日はお休みです。
一人で町の小さな映画館に映画を見に行こうと思います。
沖縄には素敵な映画館がたくさんありますよ。
明日は沖縄市のシアタードーナツで、「ダンシングホームレス」なる映画を見てこうと思います。


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