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言わずもがなを言い続ける。その先に…

気持ちは言葉にして表さなきゃ伝わらない、と聞く。
察っする、空気を読む、以心伝心、は難しい。
言葉交わさずとも伝わっていると思っているのが自分だけの場合、それは悲惨な結果を生むことだってある。
きちんと言葉にして伝えましょう、そんなことを聞く。


今日久しぶりにミスチルを聴いているとこんな歌詞が聞こえてきました。

「傷つきやすそうに見えるでしょ、案外強いのよ」
君の言葉 いじらしくて泣きそうになる
(Mr. Children『潜水』より)

勝手に歌詞の世界を妄想します。

何かに傷ついている彼女。
けれど彼氏に心配させまいと「全然大丈夫」と強がって見せます。
そんな彼女のつよがりに気付いている彼氏。
自分のことを思いやる彼女の気持ちがいじらしくて、泣きそうになったのでしょうか。

彼氏からの返しの言葉は歌詞にありません。
代わりに泣きそうな表情を見せているのでしょうか。
そんな表情を見た彼女もまた、彼氏が全てを察してくれていることが分かっているのだと思います。

優しい人だけが登場するたった2行の歌詞。
優しい人たちの非言語的コミュニケーション。
そこには2人の信頼関係や、長い付き合いからくる互いの傾向、思考への理解が存在します。


気持ちは言葉にして表さなきゃ伝わらない、と聞く。
察っする、空気を読む、以心伝心、は難しい。
言葉交わさずとも伝わっていると思ったのは自分だけの場合、それは悲惨な結果を生むことだってある。
きちんと言葉にして伝えましょう、そんなことを聞く。

けれど僕は、ミスチルの歌にあった2人のように、
同じ思考を一緒になってなぞった時間がたくさんあったからこそ辿り着けるコミュニケーションに憧れます。

深く信頼しきった人と、目配せの感じだけで”通じ合った”とお互いに理解し、「にやり」とする瞬間が好きです。
もともと以心伝心の語源は、お釈迦様が弟子たちの前で一輪の花をかかげ、皆がぽかーんとしている中で一人にこりとした弟子に対し、「こいつには伝わった」と思った場面からきているそうです。

そんな神がかった境地に到達するのは難しくても、そんな関係には憧れます。
平凡な僕らなので、「言わずとも伝わっている」と奢るのではなく、伝える努力を怠ってはいけません。
けれど、自分の気持ちを伝え続けた先には、そんな境地があるんだと信じたい。
生涯対となるパートナーとはお互いの理解に満ちた関係になっていきたい。
そんな風に思うのです。


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