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#1346 映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』内のセリフ「このペンを俺に売ってみろ」でトップセールスマンの極意を学ぶ

長いタイトルは、SEO対策。ちょっとした実験。

学んだことは「抽象化スキル大事」ってこと。

ここ数週間、経済学がマイブーム。そして金融資本主義とか行き過ぎたマネーゲームという負の部分を知りたくなり「ウォール街」をテーマにした映画を観る。

観たのは以下3本。いずれもアマゾンプライムビデオ。3本ともニューヨークの証券取引市場があるウォール街を舞台にした証券マンの物語。

①ウォール街(1988)

②ウォールストリート(2011 ①の続編)

③ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013)

で、今回のメイントピックは③の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

主人公のジョーダン・ベルフォートは、現在証券マンから怪しい情報商材セミナー屋さんに転身したよう。

ただ、この映画にはトップセールスマンの究極的スキルが描かれているので紹介したい。(以下多少のネタバレあり)

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それは、「売りたい相手」に「買いたい」という必要性を作るということ。要は需要を作る。

映画のラストシーン、主人公ジョーダンの情報商材セミナーの様子が描かれている。

ジョーダンはセミナーの参加者におもむろにペンを渡し、「このペンを俺に売ってみろ」と言う。

ペンを差し出されたセミナー参加者は一様にペンの素晴らしさを語りだす。

「このペンは最高級の素材で出来ており〜」
「新開発のインクの書き味がなめらかで〜」
「著名なデザイナーがデザインしたボディで〜」
的な内容。まあ、自分がこのセミナーの参加者であってもこう答えるだろう。

ただ、これでは売れない

何故なら、売りたい相手にとっての必要性が全く語られていないから。単に売り手側の論理でペンの素晴らしさを語っているだけ。これで購入する人はごく一部。

売るためには「相手にとっての必要性を作る」ということ最も大事。ペンを売りたいなら相手が必要だというシチュエーションを作る。

「この契約書に名前を書いて」
「今、ペンが無い」
「ではこのペンをお買い上げいただきます」
的なシチュエーションに持っていく。

繰り返しになるが需要と供給のお話。需要を作るということ。

山頂で自動販売機のジュースがとんでもない値段で売られている。あれも需要と供給。

「喉乾いたでしょ?」
「飲み物がない」
「ではこのジュースはいかがでしょう?(ただし500円)」

もちろん自販機は語らないが、皆文句を言わず買っていく。

この映画の場合、悪知恵のように扱われているが、もちろん良い方向に持っていくことも出来る。

このスキル、もっと抽象化して言うと、他人目線で考えることが重要ってこと。相手にとって何が重要かで考える。これは仕事術でも会話術でも同じことが言えるだろう。

これが冒頭に書いた「抽象化スキルって大事」。悪いことにも良いことにも使えるスキル。

一時期、YouTubeだったか、インスタだったかでよく見たあやしい情報商材セミナーのCM。「このペンを売ってみろ」の元ネタはこの映画だったのか!と納得した次第。


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