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エンジニア組織を内製するには、まず“ハイブリッドなチーム”を作れ!

TWOSTONE&Sonsの代表取締役COO の高原です!

今回は二回目の記事となります!
少しでもITに関わりのある方は是非、お目通しください! ※読了予想時間3分程度
よろしくお願いします!
今回は、エンジニア組織の内製を目指す上で、障壁となる課題とその解決策についてお話ししていきます。

内製したいが仕方なく外注に頼っている企業が多い

昨今、DXの必要性が増していく中、あらゆる産業、様々な企業でシステム開発は無視できない存在になってきています。
これまでITに全く関わりのなかった会社でも、業務効率化や、新しい価値を提供するための新規事業などでシステム開発の必要性に迫られている企業も増えているでしょう。

そこで、皆さんに質問です。

皆さんの会社では、システム開発を外注していますか?それとも既に内製化していますか?
このような質問を投げかけると、
「本当は内製化したいけど、仕方なく外注している」
と答える方がほとんどです。

僕は色々なところで、システム開発は「内製すべきである」と言っています。
※是非、前回の記事もご覧ください。

内製すべき理由は、簡単にいうと「変化の早い世の中に対応するためにはスピーディーな開発が必要だから」です。
この世界で最も先進国であり、エンジニア大国であるアメリカの企業は、開発スピードや品質を重視し、各社当たり前のように自社でエンジニア組織を抱えています。

もちろん、そのようなことは皆さんも理解されていて、内製の必要性は感じてはいらっしゃるものの、様々な理由や障壁があり、エンジニア組織を内製することに踏み切れていないといった状態ではないでしょうか。

一体なぜ、多くの企業では内製したくても外注に頼ることが多いのでしょうか。それは、国内におけるエンジニア採用難易度の高さが原因の1つとなっています。
今回はそこにフォーカスして、解決策まで提示していきたいと思います。

エンジニア採用は“大戦国時代”

前述したように、DXの必要性が増していくことで、「IT・システム開発」がどの業界においても経営のセンターピンになり、今後の企業成長にとって無視できない「一丁目一番地」になりました。

また、少子高齢化を背景に、国内の労働力供給量が急速に減少しており、小売り・流通・物流といった現場から、既に人手不足が深刻になっている状況です。

上記のような全体的な人手不足の状況に、あらゆる企業がITエンジニアの採用活動に力を入れだした結果、労働市場の需給バランスの不均衡が発生しており、ITエンジニアの有効求人倍率は約10倍にもなっていると言われています。

doda出典「転職求人倍率レポート(2023年6月)」

マッキンゼーが「War for Talent」と唱え始めて約20年が経ち、まさに世は“採用戦国時代”となっており、とりわけエンジニア採用のマーケットは最も競争が激しい“修羅場”となっているのです。まともに戦えば一部の企業を除いて、殆どの企業には厳しい結果が待ち受けているでしょう。

そもそも企業がDXやIT力を持続的に成長させていくためには、開発体制が持続的になっているかや、再現性をもって拡大可能なチームであるかという要素が必須になります。
内製化のメリットは上述した通りですが、だからと言ってそれを目指すあまりに「とにかく正社員で採用すること」にこだわっていては、これら両方を満たすことは難しいのです。

したがって、何とか開発を進めるために、外注に頼っているという企業が一定数いるのだと考えています。確かに外注にも様々メリットがあるため、決して外注が悪いというわけではありません。

しかし、繰り返しになりますが、市場変化のスピードが高まり、かつてないほどにITの重要性が高まる今後の現代社会においては、自社でエンジニア組織を内製することでスピード感をもって開発を進めていくことが求められるのも現実です。

では、これらの課題を克服し、開発組織を内製させるためにはどうすればよいか?
その解決策の鍵となるのが「インソーシングチーム」であると考えています。

ハイブリッド組織“インソーシングチーム”とは?

「インソーシングチーム」とは、開発目的や時々の状況に応じて、「正社員以外」にもフリーランスや派遣、時短の副業エンジニアなど、様々な働き方のエンジニアを組み合わせて社内に編成する考え方です。
昨今、急激に増えているフリーランスという外部人材を内部に組み込むように活用し、再現性を担保することで、よりスピーディーな開発の実現へと導きます。

要するに、外注と内製の良いとこどりをしたハイブリッド組織を編成していくということで、採用に関する課題を克服しながら、持続可能かつ拡大再現性のあるチームを組成していく考え方です。

インソーシングチームには、様々なメリットがあります。
より詳しい内容は、また別の機会にふれますが、以下のようなメリットがあります。

・開発スピードの向上
・システムの改修、改善への柔軟な対応
・働きやすさを訴求することでの採用活動の促進
・外部の知見や交流を生み出すことによる技術レベルの向上
・リソースをコントロールすることによるコストの調整

さらにインソーシングチームは事業戦略の策定に伴走し、上流工程から一貫して支援することが鍵であり、そこが従来のエンジニア派遣との明確な違いであると言えます。
戦略部分から組織開発に関わることで、内製化やシステム開発における課題解決を図り、DXを強化、実現します。
今回は割愛しますが、機会があれば、このあたりも詳しくお話しようと思います。

インソーシングチームの導入が当たり前となっていく

実は「インソーシングチーム」のコアとなる「多様な働き方」を採用するような考え方は、ITやスタートアップ業界では既に実現されており、成果を出す企業が増えています。
サイバーエージェント、メルカリ、DeNAといったITメガベンチャーでも同様にフリーランスエンジニアを活用した、スピード感のある開発による事業推進を実現しています。

IT企業やスタートアップ企業にとって、開発力は競争優位性の最も根本的な要因のひとつといえます。各社は、少しでも優秀なエンジニアを確保すべく動いており、優秀であれば「フリーランスなのか正社員なのかは関係ない」といった風潮が見受けられます。

前述したように、エンジニアは深刻な人手不足に陥っており、全体的な労働人口すらも減少していく我が国にとって、正社員にこだわっていては開発が進みません。
したがって、ますますフリーランスを活用する必要性は高まっていくと考えています。

これからの時代は、「企業が持続的な成長をしていくためには、フリーランスのような外部人材をどのように活用するのかといった、採用・組織戦略が重要になってくる」と言えるでしょう。

今回は、システム開発を内製する際に障壁となる採用に関する課題と、それらを克服するための方法についてお話させていただきました!

より詳しい内容は、僕と共同代表の河端で執筆した書籍があります。
ご興味のある方は、ぜひこちらもお手に取っていただけますと嬉しいです。

また、TWOSTONE&Sonsでは、上述のような組織体制のグランドデザインから採用戦略~実行体制の構築を支援するRPOサービスの提供や、フリーランスエンジニアを企業様にスピーディにご紹介するサービスを運営しております!(正社員のご紹介も可能です)

今回の内容をきっかけに、フリーランス活用にご興味が湧いた担当者様は是非下記リンクからお問い合わせください!

以上です!
お目通しいただき誠にありがとうございました。

次回もどうぞお楽しみに!!


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