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よこしまな思いなどなかった
かといって愛情の証を殊更
示そうとしたわけでもなかった
偶々たまたま家族の様な存在になっただけ

貴方に触れるということは
暮らしの営みを送る上で
極自然な事だったけど
叶わないからこんな
抜殻の様になった

扇風機の生温い風が落とした
タバコの灰が畳に残した痕
愛情の証は所詮こんな物

ひぐらしも鳴かなくなった
秋が訪れたのでしょう
暮らしの営みを送るのが
辛い季節になるのでしょう

邪な思いなどなかった
貴方に触れたことが
抜殻になる兆しと
知っていれば…





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