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リフォームと欲望

リフォームにはお金が掛かります。

好きなようにリフォームできるというのは、
とても幸せなことだと思います。

予算さえ許せば、
どんな豪邸にでも生まれ変われます。
何でも手に入ります。

もし、あなたに十分なお金があったら、
どんなリフォームをしたいですか?

最新の機器を取り入れ、
一流のデザイナーに設計を頼み、
誰もがうらやむような家にしたいですか?

現実には叶わなくとも、
そんな家に住みたいなぁという願望は
少なからずお持ちの方も多いのではないでしょうか。

・・・・

以前、ご年配のお客様から
「人生最後のリフォームをしたい」
というご相談がありました。

その方はビジネスで大成功されていらっしゃったので、
十分なリフォーム資金をお持ちだったと思います。

お住まいも良く手入れされており、
凝ったデザインのリフォームなども
これまでに随所にされていました。

でも、今回のご要望はとてもシンプルでした。

将来に備え、バリアフリーであること。
夫婦二人で過ごす空間が快適であること。
物が収まること。

それだけ。

快適、というワードが抽象的だったので、
「快適とは、どんな状態か?」
を具体的に伺ってみると、

冬は寒くなくて、
部屋の奥まで太陽の明るさが届き、
植物などが視界にあり、自然を感じられること。


とてもシンプルですが、
ただ生きることに幸せを感じられる環境とは、
こういうことなのかなと、深く納得させられました。

欲しいものは何でも手に入れることができる方が、
最後に欲するもの。

それは、
「幸せとは何か?」
の答えを探すような、本質的なご要望でした。


今、世の中にはモノがあふれています。
合理的な資本主義経済のおかげで、
あらゆるものを安く、手に入れることができます。

しかし、たくさんのモノに囲まれれば、
私たちは幸せになるのでしょうか?

モノは新しく、美しく、機能的であれば、
私たちは幸せでしょうか?

こんな時代だからこそ、
自分自身に向き合い、
真剣に考える必要があると思います。

自分に本当に必要な物はなにか?


私も自分自身に向き合い、
考えて続けて生きたいと思います。

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