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結局のところD2Cって何?

2019年のファッション業界の流行語があるとしたら(あるのかな?)

・サスティナブル
・SDGs
・D2C

あたりがノミネートしてくるんじゃないだろうか?
上2つは環境問題系で、どっちも定義が決まっているように思う。

wikiによると

メーカーが自社で企画・製造した商品を、自社のECサイトを用いて直接消費者に販売する仕組みのこと。直接販売のひとつ。

となっている。
今までの販売形式と何が違うんだろ?百貨店を通すことなく直接やってるってことなのかな?でもユニクロとか、直接じゃん…。ECもやってるじゃん…。

『Direct』って?

「Direct to Commerce」の略っていうことは知っているとして、このダイレクトってのは【誰から】のダイレクトなんだろうか?

直接届けるってことだから【作り手】からだよね。
想像するのは今までメーカーからの請負でいろいろな衣類などを作っていた工場かなーと思っていた。たけど、どうやらそうじゃない。

データサイエンスやマーケティングなどの力を持った人たちが、新たなメーカーとして入ってきたってやってるようだ。

工場発信もやろうと思えばできるんだろうけど………
まぁ、難しいか。

飛び越せるスタートアップ

ちょっと前にFABRIC TOKYOの森さんのスライドを見た。
世界や日本におけるD2Cの現状や戦うフィールドなどとても参考になる。


これができてれば君は”D2C”

他にもいろいろなスライドや記事などを読んで、おおよそ次のことができてれば名乗っていいんだと理解した。短いスパンで実施する

1.どこでもやってることだった。ブランドを立ち上げたメーカー(スタートアップ)が
2.小売店を介することなく、ECで販売
3.集客はインターネット上でSNSなどを用いて拡散・周知する
4.集まった購買データを何かしらに上手く活用して
5.プロダクトの改善(PDCA)を短いスパンで実施する

つまりどこでもやってることだった。


工場発信のD2Cってできるのか?

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どうやったら工場発信でブランドが作れるんだろう。

縫製工場にいるのでアパレル業界での話しをする。

知っての通り、国内の縫製工場はこの20年ぐらいでほとんどなくなった。
今では、国内需要の99%の商品が海外で生産されて、日本へと輸入されている。
本当に厳しい状況での工場経営が続いている。

どうにかして経営状況を脱却しなきゃいけないから、どのこ工場でも新しいことをやって、マネタイズポイントを増やしたいとは考えているだろう。

しかし、なかなかそれが難しい。

ODM企業だったらデザイナーや企画、営業を内製化しているだろう。
けど、一般的な縫製工場は裁断から縫製を行うだけで企画力も営業力も販売力もない。

工場がメーカーの様に企画などをできるようになるには、高いハードルがいくつもある。

きっとそのジャンプ力はもうないだろう。

D2Cなんてできるのか?たぶん工場1社だけじゃできない。

複数の工場でタッグを組んで若手が集まったら、やっと何かできるかもしれない。


何かやりませんか?

縫製工場とWEB関連の知識は持ってます。

あと必要なのは、仲間とアイディアとたくさんの刺激。


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