【なぐり書きの日記】2023.08.16(水)本屋で200冊見てきました

 14日は一日中出かけていた。あまりにも最近うだつが上がらないので、ここは早起きして外に出てみようと考えたわけだ。台風もこれから立て続けに来るようだし、しばらく行けなくなるかもしれない大阪市内のジュンク堂に、気になる本を見に行ったのである。
 俺は本屋に長居するのが全く苦ではない。6時間から7時間くらいまでなら休憩を挟まずにひたすら歩き回って目当ての本を続々とチェックし続けることができる。honto のほしい本は大量に積みあがっているが、これを紙のノートか何かに整理して、棚番号ごとにまとめておけば7時間でだいたい100冊ほどは見て回れる。
 honto アプリの素晴らしいところは、自分がリストに入れてある本が各店舗の在庫にあるかどうか検索してくれるだけでなく、どの階のどの棚番号のどの区域にあるかまで教えてくれることだ。これは本当に助かっている。おかげで、棚に居並ぶ背表紙の群れに指を差し差しして、ありもしない本を求めて目線を右往左往させるなんて間抜けな真似をすることがだいぶ減る(しかしたまに、在庫があると表示されていても実はない場合がある。こういうときはどうしようもない)。
 一方で重大な欠点もある。amazonがそうであるように、honto もリストは複数作成できるのだが、アプリ内でリストを表示させるとなんと全リストの内容が一挙にまとまって一つのリストとして表示されるのだ。しかも、「ここからここまではこのリスト」という感じではなく、リストに追加された日付順など、リストの分類と関係のない並び替えしかできないので、ものすごくやりづらい。だから、買うかどうかは未定なのでこれから立ち読みして決めたいという本と、もう買うことが確定した本が混在して区別がしにくくなる。つまり、アプリで表示されているうちどの本はチェック済みなのかが一目で分からないということだ。じゃあブラウザ 版で見ればいいじゃんということなのだが、ブラウザ版では棚番号が表示されないのだ。
 この問題を解決するためにどうすればいいか思いつく手段は一長一短で、未だに決定的な方策はない。まあそれでもなんとかやっていくしかないのだが……とにもかくにも、こうして俺は200冊弱の本をチェックして、「今すぐ取り掛かれる本」「いつか買う本」「読めるかわからない本」「買わない本」に分類した。もちろん、立ち読みさせてもらうだけでは本屋に申し訳ないので、いくつかは本を買うことにしている。この前Twitter に載せたのはそのときのものである。

 さて、今回ジュンク堂に行ったことによる一番の収穫は、”推しの哲学者”ができたことだ。最近こういう出会いがあまりなかったのでだいぶ嬉しい。その人とは、西洋中世哲学を専門とする八木雄二先生である。
 これまでも俺は、中世哲学に触れようと一応努力はしてきた。西洋中世哲学というのはほとんどが、神学に関連した議論である。俺は小中高とカトリックの学校に行っていたし聖書のエピソードは旧約新約問わずそれなりに知っているから、他の人と比べてそこまで苦労せず入門できるものと考えていたフシはあったのだが──難しい。というより、モチベーションに共感できないということだろうか。”哲学は神学の婢女”との言があらわす通り、この時代の哲学はあくまで神学のためのものであり、哲学への情熱という具合のものではない。西洋中世哲学の原動力は、信仰心なのである。少なくとも建前上はそうだろう。
 先に書いた、「読めるかわからない本」「買わない本」とはこういうことである。俺には読めない本がいくつもある。それはつまり、どうやっても自分の知的関心がその本の内容に向けられないということだ。これは俺の教養が足りないところによるのが大きい。その本に一体どういうことが書いてあるのか皆目見当がつかないとかで、とっかかりを探し出すことができなければ本を読んでも内容は頭に入ってこない。つまり自分の至らなさゆえに読めない本があるということだ。それゆえの、書籍との間にある距離の程度によって、「読めるかわからない本」「買わない本」の二者に分かれるということである。中世哲学も俺にとってそういう分野だった。いろいろと書店で本をあさりながら、どうしたものかなあと悩んでいたところ、八木雄二氏の『天使はなぜ堕落するのか 中世哲学の興亡』に出会った。

 タイトルからして目を引くが、天使というモチーフはずっと俺が気にかけていたものである。中世哲学に関心があるのは神学に関心があるからだし、神学に関心があるのは趣味で書いているラノベ(賞などに出すつもりはない。たぶん売れないから)に必要だからだ。八木氏の著作は他にも色々とチェックしてみたが、全体として、問いかけ方が他の哲学書と似ているように感じた。中世哲学はどうしても信仰が前提になっているからそこに入りにくさがあったのだが、八木氏のものは普通に哲学書として読めるという手触りだ。まあ、まだ一冊と読み通したわけでもないしそもそも買ってすらいないので(は?)あんまりベラベラと感想を述べるのは差し控えるが、しかし読まないことには始まらない。そこで、次の日曜日に本屋に行こうと思う。もちろん買うだけならamazonでいいのだが、まだチェックしていない本が200冊ほどある(は?)から、土曜までに以下の目標を達成できれば、自分へのご褒美として本屋に行き、未チェックの本を見て、『天使はなぜ堕落するのか』を買って帰ろうというわけだ。これはもちろん、金・土・日で全くノルマを達成できなかったことへのリベンジも含まれている。

土曜までのノルマリスト:
・論文 1 本
・medu4『あたらしい内科・外科』 32 コマ
・『対象喪失』 読む
・新井線形代数の2部 終わらせる

 以下、8月に入ってから本屋でチェックして「そのうち買うことが決まった本」リストに入れたもののうち特に印象的だったものを、1冊平均3行くらいのコメントを付して紹介する。全部で56冊ある。本のタイトルをクリックするとアマゾンのリンクに飛びますが、投稿時点ではアフィリエイトではないです。

脳とニューロンの生理学 情報伝達・発生・意識
 脳生理学の、特に電気生理学に関しては、知らない部分があると論文を読むのに大変差し支える。だからそれなりに詳しく書かれたもので勉強する必要がある。かといって古い論文まで読むのは時間が相当かかるうえにどこまでさかのぼればいいかも分からないので、本でしっかり勉強できるのは大変うれしい。が、脳生理学の本は他分野の人には難しすぎるものも多い。この本は類書の中では生理学に詳しくない人にとって比較的易しいと思う。

存在とは何か 〈私〉という神秘
以前微妙にバズったのコーラの記事でも少し触れたが、俺は存在論に関してやや独特な考え方をしている……という自負を持っていたが、現代思想をそこまで網羅的に勉強したわけではないので積極的に独自性や新規性を主張することはできないのが現状である。この本は比較的俺の考えていることと近い(←失礼な言い方)ので、とりあえず読んでおこうと思う。

集合と位相そのまま使える答えの書き方 新版
 やたら丁寧な本。難易度は低いように思う。集合と位相の、特に最初の方で一体何のためにこんなことをしているのかというような手続きの意味をちゃんと説明してくれている感がある。学部生がつまづきやすいポイントや理解し損ねるポイントをフィードバックして書かれた本とのことだが、こういうのは独学者にはありがたい。

金環蝕 
青春の蹉跌
 石川達三は実はあんまりマークしていなかった。思った以上に社会批評みたいな側面が強い作家だが、それをちゃんと小説の形にして、さらに登場人物の内面の蠢きみたいなのを深く描写しているのはすごい。もっと早くから、自分で書く作品のイメージを作る材料として参照していればよかった。

滝山コミューン一九七四
 教育に関しては変な理想論がまかり通りやすい。それが実際にはうまくいかなかったという資料としては希少。

ラカン 主体の精神分析的理論
 他の思想家、特に哲学者との関連をしっかり説明している。ラカンの主張自体はなかなかわかりづらいから、そういう入り方の方がとっつきやすいし面白いと思う。

有罪者 無神学大全
内的体験 無神学大全
 こういうイメージの奔流みたいなものにインスパイアされることもあります。あと、小説の中で迫力のある言葉がほしい部分にさしかかったときは、他の誰かが書いた迫力ある文章を参照しながら取り組むと、ちゃんと気合を入れることができます(案外、想像力を発揮しながら気合を保つのは難しい。そういうときのための、気が抜けてしまわないようにする支えとしてこういう本があると助かります)。

(ここから有料部分)

パターン形成と分岐理論 自発的パターン発生の力学系入門
 ギリギリわかりそう。ただし、ある程度物理学の基礎的なところを復習してからやりたい。裳華房から出ている小出昭一郎先生の『物理学』と、ベレ出版から出ている涌井良幸先生の『高校生からわかるベクトル解析』をやった後に読もうかなと考えている。俺は複雑系みたいな数理的に秩序だった現象にどうも食指が伸びないのだが、これは見た目が面白そうだった(小学生並みの感想)

量子コンピュータの頭の中 計算しながら理解する量子アルゴリズムの世界
 量子コンピュータの仕組みを説明するものとしては一番わかりやすそうに見えた。あまりに平易過ぎても何が言いたいのかわからないし、量子コンピューターとの関係も分からないことが多い。かといって専門的すぎてもわからないだろう。これはちょうどいいと思った。

ヨーロッパの装飾と文様
アジア・中東の装飾と文様
中国シンボル・イメージ図典
 こういう本が欲しかったのだが、今まで意識して探していなかった。たまたま本屋で見つけた。

なぜ私は一続きの私であるのか ベルクソン・ドゥルーズ・精神病理
 著者は精神医学の研究者。こういう立場から現代思想を解説してくれると大変俺にはなじみやすくて面白いのでうれしい。

鬼の話新装版 
中国の死神
 こういう民話的な、オカルトっぽい装いの話は積極的に小説に取り入れている(特に趣味のラノベを書く際には。これは賞に出さない)。今のところそういう民話とか神話とかにはあんまりそこまでピンときていないので、こういうものはたくさん読みたい。宇治拾遺物語とか今昔物語とかも本で持ってはいるのだが、もっとオカルト感のあるやつがほしい。聊斎志異とかもいいんだけど、この『鬼の話』『中国の死神』のほうがおどろおどろしい感じがしていい。

平面幾何の基礎 ユークリッド幾何と非ユークリッド幾何
 前半は高校数学とその延長みたいな話だけど、行列とかが出てきてから面白そう。

脳イメージング ワーキングメモリと視覚的注意からみた脳
 こういう神経心理学?みたいな(←解像度が悪い言葉遣い)のを生きた人に対するイメージングでどうやるのか(←解像度が悪い)はあんまりよくわかってない。著者はこの分野の大家なので、たぶん学ぶところも多い一冊だろう。

開かれた社会とその敵
 全四巻(まだ四冊目が出てない)。文庫になる前は高いなあと敬遠していた。ポパーのことはよく知らないけど、西洋哲学は歴史の中で、どうやっても思考のある枠組みから逃れられていないんじゃないかとなんとなく俺は思っているのだが、そういう話なのか? マルクスをちゃんと批判しているのもいいところだと思う。別にマルクスが嫌いなわけじゃないけど、まあ将来マルクスを読むにあたってのある種のワクチンとして(マルクスは多分相当魅力的な書き手だと思うので、吞まれないようにしたい)。

自閉症連続体の時代
 著者は別に精神医学の専門家ではないようだが、自閉症者がどうやって社会と付き合っていくのか、無理のない現実的な、それでいて真摯な考えをしているように思う。自閉症当事者としては自分の身の処し方を考えるうえで、こういう営みがされているのはありがたい。感謝。

漢字とは何か 日本とモンゴルから見る
 漢字というモチーフは俺にとって重要なものである。理由はよくわからんけど、質感が好き。漢字学に入門するのにはちょっと変わった本にも見えるけど、どうだろう。

日常と非日常からみるこころと脳の科学
 小ネタみたいな話がたくさん並んでいる。ただし、決して雑学本ではなく、ちゃんと専門的な書き方がされている。こういうものを読んで色々と知ることは大事だろう。多分。

社会思想史講義
 あんまりこの分野は知らないしそんなに積極的な関心も持っていないのだが、そういう人間でもちゃんと読めるようになっている。関心を持っていないというのと、知らないことに危機感を覚えないというのは別。俺は前者で、一応知らないとまずいとは思っている。

パスカル 小品と手紙
 信仰に生きている人がどういう風なものを書くのかというモデルとして。ラノベの参考に。

分析哲学の起源 言語への転回
 ものすごく面白そうな本。分析哲学というジャンルが一体何をしているのか俺はよくわかっていないのだが、だいぶこの本でピンとくるような気がする。

「神」と「わたし」の哲学: キリスト教とギリシア哲学が織りなす中世
 これも八木雄二先生の本。我々の使う日常語彙が、信仰など超越的なものと関わると違う定義で使われることのモデルとして読みたい。そういう語彙の使われ方を前にすると、俺は自然と畏怖の念のようなものが出てくるのだが、みんなそうではないですか? そういう恐ろしさみたいなものを読み手の気持ちにかき立てるための言葉遣いの例として。

バナッハ=タルスキの逆説 豆と太陽は同じ大きさ?
 有名なパラドックスについて書かれた本。岩波科学ライブラリーで砂田利一先生(数学教育や一般書ですごくありがたい本を書いてくれるありがたい人)もこのパラドックスについて書いていたが、途中からわからなくなった。この本はまだ俺にもわかる範囲で書いてくれているように見えた。難易度的には今すぐにでも読めそうではある(気のせい?)。

脳波処理とブレイン・コンピュータ・インタフェース 計測・処理・実装・評価の基礎
 BMI(ブレイン・マシン・インターフェース)なんかがどうやって脳の状態とかどこが活性化したとかを読み取っているのかまったく知らないし見当もつかないので、知りたいなあとは漠然と思っていた。この本はよさそう。

第五の山
 おどろおどろしいマジックリアリズムの本が読みたかった(ラノベの参考にする)。

サイエンス・ウォーズ 新装版
 環境問題をはじめ、科学に関する社会の中での論争にはどういうものがあるのか知るものとして。

哲学のなぐさめ
 ラノベの参考にする本。坊さんの説話のモデルとして。ポエティウス自身はもちろん坊さんではないのだが、坊さんの説教の雰囲気としては、こういう感じのものを俺は自作においてイメージしている。やっぱり哲学の営みがあって紡がれた言葉を美しいと僕は直感的に思うんですね。仰々しい性分だと我ながら思う。

語りかける量子化学 原子と物質をつなぐ14章
 量子力学の教科書には意味不明な記号が突然出てきて読めなくなることがある。まあちゃんと読めばわかるんだろうが、この本はその辺に関して比較的スピード感が緩やかで読めそうだと思った。読めない本を買っても仕方がないからね。なおこの本は量子力学でなく量子化学だが、軌道とかで分子の話をしてくれた方がもともとの関心につなげやすくて読みやすいと思う。そのうち量子力学もある程度わかるようになりたいけど、難しそうだからとりあえず橋渡しとして。

法哲学入門(講談社学術文庫)
 語り口が軽くて読みやすい。正直どんなことが書いてあるのかは立ち読みの範囲ではよくわからなかったが、とりあえずエッセイとしては楽しめそう。

ユング心理学入門(培風館)
 河合隼雄氏の本は書き方がぼんやりしていて要点がつかみづらいことが多い(俺の読み方が悪いんだろうけど)のだが、この本はだいぶ硬めの書き方をしてくれていて読みやすそう。

ユングの『アイオーン』を読む 時代精神と自己の探究
 もちろんユング自身が書いた『アイオーン』を読んでもいいのだけれど、漠然としたイメージと微妙に既視感のある話(?)みたいなのが混在していて読みづらそうだった。この本はその解説本だが、著者がハッスルして楽しそうに説明してくれてるしそっちの方が読んでいる俺も楽しそう。そしてわかりやすそう。

語用論のすべて 生成文法・認知言語学との関連も含めて
 語用論は個人的にちゃんとわかっておきたいということで。あと生成文法と認知言語学の対立するポイントは整理しておきたい。俺は認知言語学のほうが好きなんだけど……

抽象数学の手ざわり ピタゴラスの定理から圏論まで
 前に立ち読みしたときはピンとこなかったが、今は親切でありがたい本だなとわかるようになりました。新井線形代数のおかげ?

北欧神話と伝説
 民話とかそういう話を知りたいということだったが、北欧神話のスケールのデカい戦いは他に類を見ない気がする。気のせいか? スケールのでかい神話は読みたいし、北欧神話についてもそんなに詳しくないので。

哲学者の自己矛盾 イスラームの哲学批判
 迫力がすごかった。

西洋哲学小事典 概念と歴史がわかる
 こういう事典のようなものは、哲学や思想のものに関して結構数を持っている。それでもまだ欲しいのは、やっぱりなんだかんだでそれぞれどこに焦点を当てているかが違って面白いからだ。もちろん原書を読めばいいと言えばそれはそうだが、それはしんどい……あと、人の作ったものを別の人がうまいこと説明しているというのはハタから見ていたら大体なんでも面白いものです。

フランクフルト学派 ホルクハイマー、アドルノから21世紀の「批判理論」へ
 さっきも書いた通り、あんまりこの種の社会思想みたいなものにはあんまり関心がないのではあるが、フロイトとかがどんな風に影響したかを説明してくれてるのは興味深い。それにフランクフルト学派はだいぶ最近の思想なので、現代や数十年前の社会とのつながりを考えるのも面白そう。

複雑ネットワークと制御理論
 ギリギリ読めそうなくらいの難易度。制御理論も面白そうな分野だと思う。

フッサール志向性の哲学
フッサール・セレクション
 二冊とも、フッサールのよさをよく説明してくれていると思う。すでにフッサールの入門書は10冊かそれ以上家にあるのだが、なんと俺はまだ納得していない(しつこい)。特によくわからないのが、なぜフッサールは我々の感覚が世界をある程度は正しく捉えていると最終的に結論付けた(譲歩した?)のか、というところである。かといって『イデーン』を読むのもちょっと長いしなあ……

現代フロイト読本 
 めっちゃ面白そうだった。

C言語本格入門 基礎知識からコンピュータの本質まで
 ちょっと詳しくは覚えていないのだが、だいぶ気になることが書いてあった気がする。C言語自体はポインタくらいまでは分かってるから今更入門ということでもないのだが、これはこれで読みたい。

ドイツ語の世界を読む ドイツ語を歩いて、知って、深める
 早くドイツ語の勉強も再開したい……

エッシャー・マジック―だまし絵の世界を数理で読み解く
 その名の通り、エッシャーのだまし絵を数式で表現している本。すごくないか? あとグラフィックデザインの観点からも普通に参考になる。

不等式 (数学のかんどころ 9)
 高校時代、あまりに不勉強だったせいで、「不等式で評価する」ということがまったくピンときておらず、それは今でも変わっていない。この勘の悪さに活を入れるための本。

ガイダンス 離散数学: 基礎から発展的な考え方へ
 ガイダンスというだけあってさすがに易しい。今すぐ読めると思う。

漂流 (新潮文庫)
 こんな面白い本を読んでいなかったのかというくらい面白そうな本。ドキュメンタリー好きとしてはたまらない一冊。

ユークリッドの窓: 平行線から超空間にいたる幾何学の物語
 数学史の本はなんか出てくる数式に歯ごたえがなかったり人間模様の話ばかり書いたりというのが多くて関心の焦点が数学に向かないことが多いのだが、この本は新しい概念が出てくるたびそれの何が新しいのかをそれなりの難易度の数式を使って説明してくれていて、納得しながら読めそう。

医学の勉強しんどい……

ここから先は

0字
医学生でなおかつ、大手出版社の小説誌に掲載歴のある筆者が、おかしみと意外性のあるレトリックで語ります。面白いよ。

医学生が卒業試験や医師国家試験の勉強と並行しながら、研究のための論文読みなど様々な独学を並行して行う生活を綴ります。構想中の小説の話もたま…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?