高校生の春日は、夏休み中に受験することになっている大学の合格発表を待ちながら、ふらりと出かけた公園で、同じく受験を控えた少女、葵と出会う。

葵は大学受験に向けて、過酷な勉強を続ける中、ストレスや不安で心身ともに疲弊していた。そんな葵に、春日は自分の過去の体験を話し、彼女を励ます。春日もまた、夢に向かって頑張る葵を見て、自分自身も再び夢を追いかけようと思うようになった。

二人は、青々とした木々と、優しくそよぐ風に包まれながら、お互いに悩みや夢を語り合う。その時間は、まるで時間が止まったかのように、静かで穏やかだった。

そして、空が少しずつオレンジ色に染まっていく中、二人はお互いに頑張ろうと約束し、別れた。

その夜、春日は自分が受験する大学から合格の通知が届き、葵に報告するために連絡をする。すると、葵も自分が受験する大学から合格の通知が届いたと言う。

翌日、春日と葵は再び公園で会い、喜び合う。空は今度は真っ青に晴れ渡っていた。

「青い空も、オレンジ色の夕焼けも、どちらもきれいだね」と、春日は笑った。

葵もまた、笑顔を見せた。

「そうだね。今日の空は、特別にきれいだよね」と、葵は言った。