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感覚をちゃんと使う

スマホ中毒の三木ですこんにちは。
先日のとある日のスクリーンタイムは6時間40分でした(ドン引き)。

五感を使う時間はあるか

現代人の感覚は、かなり視覚に偏っています。
いまこうしてコラムを書いているのも、基本的にはスマホでたまにPCです。手は使っているとは言ってもわずかで、ほとんどは視覚を使っています。
いま大学院の発表資料を作っているのですが、それも同様に視覚。
学校での勤務日だと日中はほぼゼロですが、それでもやはりスキマ時間や夜などは何かしらの遊びや作業でスマホを使います。現代の便利なデジタルサービスは視覚に偏った構造になっています。

センサーはちゃんと鍛えておいた方が良い

我々は現実の世界に生きているので、五感をフルに使って暮らしているはずです。
例えば食事では見た目だけではなく味や香りを存分に楽しんでいるはずですし、子どもと遊ぶ時も声かけや触れ合いの中で感じ取れることがある。仕事にしたって、本当は「声に元気がないな、調子が悪いのかな」とか「なんかこの子ちょっと臭うけど、ちゃんとお風呂入ってるのかな」とか、その子たちのコンディションや生活を想像するきっかけになっていたりします。
なのに、視覚以外の感覚を意識して使うシーンがあまりにも減っています。視覚は情報量が多いのでどうしても頼りがちになりますが、それ以外の感覚も含めて情報収集した方が判断のクオリティは格段に上がると思います。

ですので、子どもはちゃんと五感のセンサーを鍛えておくべき、というのが僕の持論です。筋肉と同じで、センサーは使えば使うほど鋭敏になります。つまり、情報収集のツールとして使い物になるということです。

現代的な生活との折り合い

アナログな実世界で生きるのに五感は必須です。しかし、いまの時代すでにデジタルな情報の処理能力は必須になっています。ファイル共有システム、オンライン会議サービス、動画投稿サービス、ARやVRなどについての概念理解や使い方を知らずして、これから新しく生まれるサービスについていける訳がありません。あと80年以上も生きていく子どもは尚更それについての勉強が必須です。
視覚だけでなく様々な感覚がデジタルなものに置き換えられていく可能性がある中で、その入り口である視覚優位のデジタルサービスにはキャッチアップしておく必要があります。つまり最低限のデジタルリテラシーを獲得するために、デジタルデバイスとの付き合いは必要になります。

それをいつ、どのような方法で行うべきなのかについては個人的にも意見がまとまっていません。
それでも感覚(五感)が必要なくなる日は来ないと思います。ふとしたときに目を閉じてみたり、触って感じた感触を言葉にしてみたり、そんな一瞬一瞬を子どもたちと積み上げていけたらいいなと思っています。

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