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親しくなる人の共通点がわかった話。

33歳になった。遠く離れたところにあると思っていたアラフォーの足音が年々近づいてきている。別に悲観はしていない。ただ、なんだかワクワクすること減ってきたなとか、最初から諦めることが増えたなと感じることが多い今日この頃だ。

例えば人付き合い。ここ最近、人と出会って会話してすぐに、時には、話すより前にその人の仕草や服装なんかを見て、「この人仲良くなれそう」とか「この人とは絶対に気があわない」って判断してしまう。果たしてその判断は正しいか否かは不明だが、人との関わりで傷つく事は大幅に減った。それと同時に、ワクワクする事も減っているのだけれど、今の自分にとっては傷つかないことのほうが大切なのだと思う。

そんなことを考え、これまでの自分の人間関係をふと遡ってみる。すると、親しくなる人にはある共有点があることがわかった。それは「一緒に『おいしい』を共有できる人」ってこと。幼稚園からの幼なじみも、小学校からの親友も気のおけない同期も、子ども関係なく仲良くなれたママ友も、みんな食べる事が好き。さらに、ほとんどがお酒を飲むのも好きで、一緒に酌み交わす事も多い。「お酒飲む?」「うん飲む飲む!」っていう瞬間は大好きだし、一緒に飲んだり食事するのは大好きなんだけど、仲良くなる理由は一緒に食事をする機会が多いからというだけではない。

「食」における考え方には、人の価値観が顕著に現れる。例えば毎日の食事が「栄養補給用のゼリー飲料でもいい」っていう人もいるだろうし、「自炊はしない」って決めている人もいると思う。スパイスからこだわって何時間もかけてカレーを作る人もいるし、ミールキットを使っている人もいるし、家事代行の力を借りる人もいる。それぞれの好きにできる自由さが「食生活」には反映されている。

特に子育てをするようになってからは、自分の食べるものだけではなく、子どもの食べるものを決めなければいけなくなった。おやつ一つとっても、隣の家庭とは全く違うのだなと実感することが多々ある。食品添加物を気にして、昆布やおにぎりなどをおやつに食べている子ども、上の子の影響でなんでも早めに味を覚えた子ども、少食でおやつをあまり欲しがらない子ども。親の方針と子どもの個性のぶつかり合い、そしてその家庭の食生活ができあがっていくのだなぁと日々感じています。

食の価値観が同じ相手とは、「おいしい」の共有がスムーズだなって感じるし、深い話までできるようになることがとても多い。そのわけは、「食」が体を作り、私たちの日常を支える大切なものだからなのかなぁと、感じている。「あれおいしいよ」「これいる?」「今度あれ食べに行こうよ」大好物。これからどんな人と仲良くなれるんだろう?33歳、アラサー卒業間近。狭い見方かもしれないけれど、きっと次の友達も食べることが好きなんだろうな。

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