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どの環境でも"自分らしく"働く

まもなく2022年も終わり。今年は自分の近況がガラリと変わった1年だった。フリーランスから会社員になって、働き方も働く上でのマインドも変化した。秋以降は「呼吸するようにTwitterする」をキーワードに、SNS発信にも力を入れている。記者になりたいと思った時から感じていた“発信する楽しさ“と“つながれる喜び”をあらためて感じ、「やっぱり伝えるっていいな」と深くうなずいている。

ただ、noteはどうだろう、ほぼ放置だ。「書くなら何かしらを持って帰ってもらわないと」、「表記が正しいか確認しなくては」と自らを苦しめて筆を進ませず、書きたい題材ばかり溜まって早数年経った。(長い)来年は年女にもなるし、重い腰を上げてnoteでの発信を再開したい。今回は1年の振り返りを「自分らしい働き方」をテーマにお届けします。

「一緒に働かない?」と言われた昨秋

今年1月、私は約10年ぶりに会社員になった。今はPR会社でPRコンサルタントとして仕事をしている。自社や商品、自身をいかにメディアにPRするか、どうすればメディアに紹介してもらえるかを考えて、個別にコンサルをしたり、相談会をしたり、プレスリリースを添削したりすることが主な役割だ。

10年前は新卒でNHKに記者として就職したが、その後退職し専業主婦期間を経て、約5年間フリーランスでライターや編集をしてきた。そんな中で、PR塾というキャリアスクールで1日講師として呼んでいただき、その帰りがけに今一緒に働いている上司から「一緒に働かない?」と誘ってもらった。昨秋のかなりの深夜の出来事。

“コミュニティでやっていけない“コンプレックスを抱えて

すごく驚いた私は、「少し考えさせてください」と伝えて帰宅した。その時抱えていた仕事への責任感や、育児や家事との両立への不安な思いはもちろんあったが、一番のネックは「コミュニティでやっていけるだろうか?」というコンプレックスだった。中高大、社会人に至るまで、部活やサークル、バイトや前職の会社、子どもの幼稚園の保護者会などさまざまなコミュニティに所属してきたが、つくづく失敗を重ねてきた。そして、そのうち“自分はコミュニティでやっていけない“というコンプレックスを抱えて生きるようになっていた。

ただ、「もう一度会社員になって、ひとつの仕事に深くコミットしたい」という思いが年々増していたのも事実だ。業務委託の働き方は気楽だが、プロジェクトごとの単発の仕事となり、達成感や自身の成長も得られにくいと感じていた。もう一度挑戦してみたい。「できる?できない?」という思いが頭の中をぐるぐる駆け巡ったが、もうこんな機会は来ないと感じて、入社を決めた。

倒れる寸前で差し伸べられた救いの手

会社には働くママが多く、働きやすい制度がしっかりと整っていた。80%リモートワークができるし、週に1回は中抜け可能なので、子どもの学校の懇談会や面談にも対応できる。業務内容も自分の経験が生かせるし、誰かのために頑張れることが楽しくて、あっという間に時間が経った。ただ、働き始めて数カ月経った頃、いつもの流れがやってきた。“頑張りすぎてクタクタになってしまう“燃え尽き症候群だ。

自分がコミュニティでうまくやれない原因のほとんどはこれだったと思う。自分のキャパシティを把握せず、8割くらいの力で頑張ることができない。「やる」か「やらない」かのどっちで、「やる」と決めたら手は抜けないので、自分のHPが0になるまで走り続けてしまう。周りからいくら「無理しちゃだめ」と言われても、止まれないのだ。そして、倒れるしかなくなる。

その時も、ほぼ倒れる寸前だった。倒れるか、逃げるか悩み、「やっぱり私にはフリーランスが向いているのかも」という悪魔の囁きも聞こえてきた。でも、責任も感じていたから逃げることはできなかった。ただ、それまでと違ったのは、私を支えてくれる上司や同僚がいたこと。私が「できます」「やりたいです」「やらせてください」と自ら担っていた業務を、一気に私から引き離し、「とにかくちゃんと休んで!余白を持って業務に当たって!」と伝えてくれた。半ば強引に、でもそうしないと私がやり続けて倒れてしまうとわかっていたんだと思う。愛ある引き離し。

“会社員→フリーランス→会社員“=今の自分らしさ

それをきっかけに、私は「無理をしないこと」の大切さと、「8割で余白を持って働くこと」の意味を知った。ギリギリまで頑張って倒れてしまったら、それこそ一番に迷惑をかけてしまう。これまでの自分は、ギリギリまで頑張っては倒れることを繰り返して、うまくやれなかったのだと思う。自分が「できない」って言ったら、そのしわ寄せが誰かにいってしまうから、「できません」と言えず、倒れるまで無理してしまう。そして、迷惑をかけて居場所がなくなってしまう、悪循環だ。

フリーランスはいくら無理をしても、自分で尻拭いをするしかないし、自分にしか迷惑がかからない。倒れても、フォローするのは自分しかいないから、徹夜したり、少々家族に迷惑をかけたり、時にクライアントさんに頭を下げて乗り切ってきた。でも、それでは続かない。フリーランスにしても、会社員にしても、無理をして10割以上でやっていてはサステナブルな働き方はできないよね。そんなことを35歳にして学んだ。

今は会社員の今の働き方がとても快適で、今自分らしくいられると感じている。チームだからこそ、自分が働けない時には上司や同僚がカバーしてくれるし、逆に誰かが休みに入ったら、「私が頑張らなきゃ」と思える。無理しないことと、8割で余白を持つことを意識してから、家族関係もより良好になったと感じる。

どの場でも“自分らしく“働けばいい

今後、自分がどこでどんな働き方をするか、さまざまな可能性があると思うけど、今年1年で学んだことは、どんな場でも“自分らしく”働けばいいということ。組織に入ったら、もちろん組織のミッション、ビジョン、バリューなどに共感して、その実現にはコミットする必要があるけど、それと同時に「自分が何を成し遂げたいか?」「どんな働き方をしたいか?」をしっかり胸に抱いて働くことが大事だと思う。

働き方が多様な時代、個人事業主もよし、起業するもよし、会社員になるもよし、副業も複業もよし、社会人になってから学び直すもよし。ただ、どんな働き方においても、自分らしく働けているか?を問いつつやっていきたいなと強く思う。

さて、2023年もどうぞよろしくお願いします。noteも週一くらいで更新頑張りますので、よければフォローお願いします🙏

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