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読書感想文:雨月物語/上田秋成

雨月物語  
上田 秋成 著   
高田 衛・稲田 篤信(校注)

ちくま学芸文庫です、文庫万歳。
てか、雨月物語は例に漏れず(何の例)、以前にも読んだことがあったのですが、そのときは注とか全然読まず、本文を流し読みして、今回みたいに本文・現代語訳・校注を一緒くたにちょっとずつ(2・3ページずつとか)掲載しているのは読むのが始めてかもです、或いは今までは飛ばして読んでいたか。
しかし江戸時代の本なので、原本の文字ならいざ知らず、文庫だと本文も現代語訳も大差ない気がします、訳す意味あるのか。
そしてこれを買ったのは、注を書いてる高田氏の別の本が面白かったからでもありますが、今回も割と注は面白かった。
注を読む読書。

本文については、割と有名なのでショートカットしがちな感じで言うと、様々幻想文学系短編集です。
そういうと身も蓋もないなー。
どれが好きかといわれると…、特に突出したのはないかな(そんなこと言っていいのか)。可もなく不可もなく。
やっぱり江戸期の文学は再構成の妙を競うようなのが多いから、文章がいくら美しくても、新規で荒削りな方がインパクトがあって印象に残るというのはあると思う。

でも真面目に面白かったのですが。割とどれが入ってたか忘れてたし。
最後の金の話は全然覚えてなかった。
そして注が面白かった。 

(2008/8 これも管理人の消えた感想掲示板でだらだら書いていたものだと思う。上田秋成は面白かったのは記憶にある。金の話は意外にも近現代の感覚に近いようにも感じて面白かった記憶がある。)


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