高梨 蓮

適当に、短編小説、掌編、実話、エッセイ、詩などを落としていきたい。noteで連載はして…

高梨 蓮

適当に、短編小説、掌編、実話、エッセイ、詩などを落としていきたい。noteで連載はしていないので、気の向いたところをつまみ食い歓迎。   何者かと自問自答するなら、できれば詩人でありたい。

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    スキ!を超えて、これを足掛かりにあーいつか読み直すつもりはある!記事を収録。読むぜ連載!の一つを引っ掛けることもあると思うし単発で聳え立て!記事も入れる予定。読み直すかもが基準なので選ばれなかった=好きじゃなかったでは全くない。入れてない記事でもめっちゃ好きだった記事はあるから!あと、ジャンルは無差別だから!

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    そのまま。もうちょっと若いころ(十数年前)書き散らした散文詩です。短歌の収納は今後考えます…。

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    ごく短い断章のような短編小説、掌編を収納していきます。おそらく基本テイストはやや暗め。心に刻まれる傷痕のような何かの予定。

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    基本的に実話、ちょっとした記憶を収録していきたい。不思議な話、怪談中心。

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    自分撮影の写真とイラストを放り込みます🖼空写真と丸画像頻発かも。

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【長編小説】「たまゆらの街」入口(読書感想文を添えて)

懐かしい羽生の街、紅葉の秋、一人の旅人がこの街を訪れる──。 こちらは「たまゆらの街」という長編小説(18万字程度)への入口です。 本編は、「小説家になろう」という投稿型小説サイトに置いてあります。 https://ncode.syosetu.com/n0770gs/ ジャンルとしては、現代小説。 羽生(はにゅう)という架空の、紅葉美しい小さな城下街を舞台に、旅人と街の住人が交流する一週間の叙情、旅情小説です。 こちらの小説は、2000年代前半、ある交流サイトにて

    • 【詩】 冬が触れる

      冬の 寒い 凍てつく白い日に 顔を晒し 面を晒し 吐いた息が白くけぶるままに 冷たさに顔を凝らせる 覆わず 隠さず 血の気の引いた頬に 冬の寒さが 指を伸ばして触れる 凍る 冷たさが忍び寄る

      • 【詩】 手探り足探り

        てさぐり あしさぐり 足で探るという言葉はあったか なくともつま先や足の裏で道を確かめたことはあるだろう そこは張り出した庇 雪が 枝が 風雪に抉られた崖を隠す 人生にも いくつもそんな庇がある 踏み出して落ちる たまには死ぬ 大丈夫誰しもがいつかは終わる 死に怯えるな 生に微睡むな 張り巡らされた 細い琴線を辿れ 目を開けて わずかな危うさを見逃すな

        • 【詩】 いつのまにか季節が変わる

          夏だったはずだ いつ秋になった ふと目を上げて 秋の雲が空を覆うのを見て ただ愕然とする 無為に時が過ぎる それでもいい だが それを気付かないのは 無為以下の恐ろしさ 忙しさに取り紛れてとか 忙しさとは心を亡くすと まあよくそういう言い回しもある 歩道のレンガともタイルともつかない 舗装の狭間から 見たこともない草が登る 子供の頃にはなかった おそらく船から来た コンテナに積まれた 荷物に付着して そして知らぬうちに殖える 成長も老化も 本当は同じもの ただ

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          【日記】 擦り切れた嫌悪すら振り込んで

          久しぶりにこちらに来た。 全てが終わったというには、まだ細々としたことが片付いておらず、それは言い切れないのだが。 ただ、大物は片付いた。 実に八桁の金額を使い込んで負債として遺した父への感情は、その一件よりもだいぶ前から憎悪すら擦り切れて醜悪な老人への嫌悪として蟠っていた。 遺された負債となった額面の多い金は、私と兄以外の親族にとっては、伯母の愛だと言う大義名分で目の色を変える金だったのだろうが、いつもいつでも、一番近い家族に砂をかけてきた男が最後に醜悪に遺した汚物に

          【日記】 擦り切れた嫌悪すら振り込んで

          踏み躙れ

          既に過去の くだらない記憶を 捨てろ 脆い白い骨を 粉々に砕くべきだった 何をしそうかは分かる なぜそうしたいかは終始分からなかった 屑の思考は読めても 屑の動機は読めない 遺された 文字通りの巨額の負債は 気持ちの上では ほとんど汚物 投げ返せ 腐った経緯を投げつけろ 金を愛と呼ぶ 所詮奴らは金が欲しいだけ 蔑みを隠せ 卑しい性根を嗤え 地に撒いた金を 跪いて拾え 縁を切れ 残るよすがはない 施餓鬼は望みのものを手に入れ 俺は最後の因縁を棄てる これで最後 そ

          踏み躙れ

          錆びた釘の心持ち

          古い話を蒸し返す かつてのことを語り出す 己のことを棚に上げる いずれ 歳を取れば誰もがやり始める おそらく俺も 床が汚れる 拾わない 埃が溜まる 気付かない 裾に染みが 見下ろさない 先に生きる者を ただそばで眺め おそらく 誰もが近い道を辿る

          錆びた釘の心持ち

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          【写真】様々22

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          【夢】 電車で怪異が起こる話

          夢の話だ。 電車事故があったようだった。 電車が遅れたからだ。 が、実はそれは事件だったらしい。 宇宙人だったか、妖怪だったか、何かおかしなものが渋谷のような大きな駅に出て、それは人に危害を加えたらしい。 らしいというのは、夢の中でも俺はその怪異を直接目撃していなかったからだ。 ただ、駅にはいた。 怪異は、周囲の人々に影響を与えるが、霊が見える人見えない人が様々なように、全く影響を受けない人、かなり受ける人、僅かに受ける人、どうやら様々な様子だった。 影響を受けた人は、

          【夢】 電車で怪異が起こる話

          【夢】 破られても話し続けるCDの話

          夢の中の話だ。 夢の中で、両親は、実在の私の両親ではなく、見知らぬ男女だった。 男性は、いわゆる亭主関白と呼ばれるタイプで妻に対して「おい」で話す。 恰幅が良いと言えば聞こえが良いが、要するに不摂生で腹が出ており、生活習慣病の宝庫だった。 女性は、よく話すが口を開けば出てくる内容の八割は旦那の愚痴と悪口で、残りのうち一割は近所の愚痴、やっと残り一割が日常会話と言う有様だった。 女性は働いておらず、子どもも巣立って暇なのか、定年で家にいるようになった旦那に毎日愚痴を聞かせ

          【夢】 破られても話し続けるCDの話

          カネを失う話

          奨学金を借りた男がいた。 借りて返さなかった。 男は就職した。 就職して結婚した。 この結婚が、男の最大の幸運だった。 妻は男の奨学金を返した。 共働きだった。 男は就職して数年で 「僕は働くために就職したわけじゃない。」 と言い放ちクビになった。 新築の家を、妻が建てている真っ最中だった。 男は新築の家で、会計士の試験を受けると言って、5年引きこもった。 会計士の試験は結局受けなかった。 男は再就職した。 妻の運動によるものだったが、男は数年で妻に内緒で再び仕事を

          カネを失う話

          【夢】 神の話:イタダキサマ

          夢を見た。 忘れる前に書き留めておこうと思う。 既に大半は忘れた。 神がいた。 神の姿は、オオサンショウウオに似ていた。 違うところは、色が濁ったような白であることと、頭部のフォルムだと思う。 頭部は形状と言い、大きく横に裂けた様子と言い、むしろ鰐に似ていた。 神はイタダキサマと呼ばれていた。 神には供物が捧げられていた。 と言ってもそんな物騒なものではなく饅頭とか菓子とかそういったものだったようだが、唯一不文律があって、神に一度供えたものは引いてはいけない(とってはいけ

          【夢】 神の話:イタダキサマ

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          【写真】様々21

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          カネの話

          金が好きか? 嫌いか? 本当は好きだろう。 嫌いな者はおそらくほとんどいない。 言えないだけだ。 ここにカネを溶かすのが得意な男がいた というのは勿論皮肉だ そいつは大きく儲けて世間をアッと言わせたかったに違いない が ヤツには常に機を見る目がなかった 高度経済成長で外し バブルで損し(稀有な才能) 奴が買った会社はバブル前夜の日本で、建設関連だったのに倒産したんだ 信じられるか カナダドルもメキシコペソもトルコリラも奴が見向きした瞬間暴落する 恵比

          カネの話

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          【写真】様々019

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