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たぶん、私の父はちょっとずるい。

こんにちは。
鷹野いづみです。

昨晩、久々にひとりだけ夕食を食べ終えるのが明らかに遅くて子どもの頃を思い出しました。

私は小さい時からとにかく食べるのが遅くて、他の家族が食事を終えているのにもぐもぐとひとり口を動かしていました。
あまりの遅さに、母は先に食器洗いを始めるくらい。

それが母の迷惑にもなるし、さっさと食べろと父が怒るわけです。

「あ〜怒った父親にアニメとか消されたりしたな〜」

なんて思い出に浸っていると、ひっかかりました。

「なぜ父は自分の見ているニュース番組の時は消さずに、私たち子どもが見ているアニメの時に消したんだ?」

「私はテレビで何が流れていようが遅かったぞ?」

「そもそも、食事中にテレビつけてる方が悪くない?」

などなど。

きっと、食事の時間と父の見たいテレビ番組が被っていたのでしょうね。
だから、食事中にテレビを消す文化を作れなかった。

でもさ、やっぱり自分には面白くないからって子どもが見ているアニメの時だけ脅しで消すのはずるいと思うよ?


だいたい、怒るけど口だけ。

ちょっぴり、父の愚痴をば。
ああしろこうしろ怒るけれど、結局やり方とかは教えてくれなかったな〜という思い出です。

片付けろと言うけど、片付けのやり方は教えてくれない。

私の父は短気な部類で、幼稚園児の時あまりに部屋がおもちゃで散らかっていたものだから火山が大噴火しました。

ええ、怒ると怖いのが父なのです。
ゴミ袋を持ち出して、ぽいぽいと捨て始めました。

私たちは大慌てですが、そもそも片付けのルールなんてなんだかなかったし、たぶん母がなんとなくで片付けてたし、そのなんとなくを共有してくれなかったし、どうあがいたって片付くわけなくないですか?

今思えば、あの家が片付くわけがなかったんです。
片付け方、整理の仕方なんてこれっぽっちも習いませんでしたもの。

受験生がいる家で、テレビを見て爆笑する。

私が中学3年生の時でした。
私は自分にとって難しい高校を受けようとしていたのでピリピリしながら勉強に励んでいました。

だというのに!
居間でゲラゲラ笑っている父の声が聞こえてくる!
邪魔!

全く協力してくれなくて、この時期は父が大嫌いでした。

小学生が、テレビのついた居間で宿題できるわけがないよ。

時は流れ、私に甥っ子ができ、その甥っ子はつまり父の孫。
父はじいじになりました。

じいじは孫に怒るわけです。

「ぐずぐず言わないでさっさと宿題をしろ!」

「食べるときに歩き回らない、ちゃんと食べろ!」

などなど。

孫はこの時、小学1年生。
まだまだ大人のお手伝いが必要なお年頃です。
環境にもその時の気分が大きく左右されます。

まだ集中力のない孫が、テレビのついている部屋でソワソワせずにいられるわけないじゃないですか。

だから、娘と夫と里帰り中だった私は言いました。

「テレビがついてるからだよ」

私たちが千葉に戻ると、結局父はまたテレビを流しながら食事を摂るようになったそうです。

あの子は、まだ理不尽に怒られているだろうな。

やり方を教えてほしいし、筋も通してほしい。

家事能力は自然に習得できると思われがち

この世には、教えなくてもできて当たり前と思われていることが多いです。

整理整頓、掃除に料理。
家事に当たるものが多いですね。

年を経れば習得できると思われているのでしょうか。
少なくとも私はそんなことありませんでしたけどね。

私は幼い時、整理整頓の仕方を教えて欲しかったですし、料理も教えて欲しかった。

せっかく買ってもらった勉強机は常に本やら教科書やらが積み上げられ、勉強は居間のテーブルでしていました。
私の勉強机が活躍したのは、私が高校受験生だった時の1年にも満たない時期だけ。

大人になって本を読んだり、ネットで情報が得られるようになって少し片付けも上手くなりましたけど、本当子どもの時に知りたかった。

勉強のやり方だって、わからない子には教える必要がある。

私の甥っ子、父の孫は、勉強は得意ではありません。

なればこそ、宿題をしてほしいなら横についてつきっきりで見るしかありません。
「やれ!」のひとことでできるわけがないのです。
どうすれば良いのかわからなくて困っているんですから。

その点は母は一緒に音読してあげたりしていて頑張っていました。

え?孫の母親はって?
孫の母親は私の妹。
彼女は父寄りの性格なのか、「ちゃんと宿題しなさい」は言うけど言うだけでした。

まだ幼い子には環境整備も大切ですよね。
集中してほしい、落ち着いてほしいなら周囲も静かにしなきゃ。

もっと言うなら、勉強してほしいなら勉強する姿を見せなければ。
姿を見せるで言えば、妹は勉強してるんですけどね。
あれ?
自分の勉強で手一杯になってるのかな。

テレビのせいで食べるのが遅いなら、食事中にはいつだってテレビをつけるべきではない。

自分が見たくない番組の時だけ消して、そうじゃない時はつけておくなんて筋が通りません。

ちなみに私はいつでも食べるのが遅かったので、テレビのせいとかじゃなくてそういう生き物でした。
今は人並みになりましたよ。

お陰様でと言うべきか、我が家では現在テレビはつけずに食事をしています。

テレビってすごいですよね。
幼児の目を奪います。
たぶんわかってなくても見てしまう。
そんな魔力がテレビにはある。

だから、テレビはつけていません。
娘が大きくなって、お友だちと話が合わないと主張してきたら改めてテレビについて考えるつもりです。

まとめ

筋は通ってないし。教えてほしいことは教えてくれない。
でも怒るとめっぽう怖い。
父はそんな人でしたし、今もそうでしょう。

たぶん幼い頃は人並みに母には敵わなくても父が好きで、10代は嫌いになって、20代で父の凄さを改めて感じて。

でも、反面教師にして学ぶことも多々あります。

私は、娘にお片付けの仕方を教えたいですし、一緒に料理をしたいですし、テレビはつけないでおしゃべりしたいです。

私の思う良き母はそんな姿ですが、娘にとっても同じかはわかりません。
あんまり信じすぎないようにしておきましょう。

そんなこんな、父との思い出から考えたあれこれでした。

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