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完全犯罪を破られたときの犯人の気持ちってどんなものなのかな〜読書感想〜

こんにちは。ほどほどです。

今回ご紹介する本は、やがみさんの『僕の殺人計画』です。

ホラークリエイターのやがみさんが書いたミステリー小説です。
読み終わったときはミステリー小説っぽいどんでん返しなどはなく、どちらかといえば読み手に考察させるような感じでした。
すこしだけもやもやが残りますが、2周するとだいたい整理できるかな・・?
という感じ。
今回はネタバレを含む内容を最後に書いてあります。ネタバレに飛びたい人は目次から飛んでみてください。


個人的には完全犯罪って響きは好きです。でも「名探偵コナン」とか「金田一少年の事件簿」とか、完全犯罪を題材にした作品は多いけど、どこかでバレちゃうんですよね。その不完全さが好きなのかもしれないですね。
本作でも、主人公が仕掛けた完全犯罪は意外な形で破られます。もともと主人公は完全犯罪を「一番美しい犯罪の形」と表現していたので、それを破られたときの犯人の気持ちの描写もなかなかおもしろかったですね。
本書の表現でいうと「社会的(精神的)な死」ということでしょうか。

こんな人におすすめ
☑ミステリー好き
☑考察するタイプの小説が好きな人
☑完全犯罪は存在すると思っている人

この考察するタイプの小説は、読書会との親和性が高いと思っています。
私の所属する読書コミュニティ「lectio」でもこの本の読書会がありました。
自分一人では気づかない(私が鈍感なだけかもしれませんが)描写など、答え合わせのように参加者が集まって解き明かす。
小説ってなかなかアウトプットが難しいと思う部分もありますが、読書会に参加することでいいアウトプットができるような気がします。
興味のある方はぜひ覗いてみてくださいね。

ここからはネタバレ要素を含みます。
まだ読んでない人はここまでで我慢してくださいね。

ネタバレ部分

いままで小説については、ネタバレになる部分はあえて書いてきませんでした。でも、書かないと自分のアウトプットにならないし、気持ちよくならないので最後のほうに書いちゃうことにしました。
なので、まだ読んでない人は注意です。

まず、主人公の立花の名前の時点でミスリードしちゃいましたね。フルネームで書かなかったところ。意識してなかったけど、最後に効いてくるとは思いませんでしたね。涼と涼介か・・。

個人的には、立花涼は小野寺に手紙を残している。その内容が描かれなかったのが気になりますね。
ミサは終始好きなキャラ。裏の顔があるってわかってたので配信事故も納得。
立花の奥さんも純粋にいい人。浮気を疑うのも自然。見てしまったものは殺人だったけど、夫を思う心は素敵だと思いました。

タイトルの「僕の殺人計画」は色んな意見がありますね。「僕」は涼か、涼介か。私は涼(お父さん)だと思いますけど、皆さんはどうですかね?

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