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混雑状況の変化とダイヤ変更のねらい②   阪急京都線 朝ラッシュ時(大阪方面)

京都線朝ラッシュ時下りについて


 以前のダイヤと比較して、運転サイクルが1分半ほど伸びて18分サイクルとなりました。やや減便はされていますが運転本数はかなり多いです。
 特徴としては、神戸本線や宝塚本線と比べて普通の本数がかなり多いという事です。優等列車と普通列車の比率は、2:1位に対し、京都本線は1:1かパターンによってはやや普通列車の方が多いこともあります。
 この理由は、正雀・相川・上新庄と大きな学校が多いのもひとつの理由ではと思われます。また、準急停車駅の南茨木・上新庄はそれぞれ、モノレール乗換とか、乗降客数阪急10位前後とかなり多いにもかかわらず、朝ラッシュ時は優等列車では堺筋準急の18分毎のみという輸送力不足から普通がこれらの駅の補完をしている側面はあるでしょう。それと、神戸本線・宝塚本線の普通のみの停車駅というのが結構少ないのも理由ではないかと思われます。

最新のダイヤは18分サイクル

 具体のパターンを見てますと、18分サイクルに通勤特急・準特急・堺筋準急の3本が入ります。通勤特急と準特急の違いは、淡路に停車するか否かです。普通は、京都河原町発・高槻市発・茨木市発の3本が入るのが基本ですがこれに、イレギュラーにもう1本相川始発とか普通が入ります。
 優等列車のパターンを見てみます。以前は通勤特急は茨木市で堺筋準急を追い抜いていました。これは、夕ラッシュ時同様に通勤特急が淡路を通過するための補填のの意味合いでした。今回のダイヤではこの関係性はなくなりました。

追い抜きの関係がわかるようダイヤにしてみました
(高槻市→梅田間 朝ラッシュ時)


 堺筋準急は、10両編成の快速急行をやめ、8両編成に短くなった準特急(以前の快速急行と同じ停車駅)の補完の意味合いが強くなりました。これは、ダイヤパターンで見ていただくとお分かりのように、高槻市→淡路間では準特急の後をすぐ追いかけています。ちなみに堺筋準急は高槻市で準特急に追い抜かれるパターンです。以北では長岡天神で通勤特急に追い抜かれています。
 堺筋準急は、淡路で北千里から大阪梅田行き普通と接続します。これは、伝統的です。なお、パターン内で北千里からの梅田行きはこの堺筋準急に接続するパターンしかありません。

普通列車の行先のパターン


 北千里からの普通は、堺筋準急と淡路で接続するパターン以外は専ら天下茶屋行きになります。この辺りも、日中であれば高槻市からの普通は、大阪梅田行き、天下茶屋行きが1:1で、同様に北千里からの普通も大阪梅田行き、天下茶屋行きが1:1ですが、朝ラッシュ時は京都本線の普通はほとんどが大阪梅田行きに、北千里からの普通はほとんどが天下茶屋行きになります。およそ、1:2かそれ以上になります。

準特急の混雑


 8両編成になった「準特急」はかなりの混雑状況で久しぶりに見た押し合いへしあいの「ザ通勤電車」です。茨木市→淡路は強烈です。2両減らすとこんなに違うものか!と驚くほどです。

通勤特急は9300系(クロスシート)


 一方の、「通勤特急」ですが茨木市を出ると十三です。混んではいますが、「準特急」程ではありません。さて、茨木市で接続先の普通がかなり混むようになりました。これは、以前の茨木市で接続していた堺筋準急が混むのと同様な影響が出ています。南茨木でモノレール乗換客が多いのもひとつの要因でしょう。
 3本しか設定がない「通勤特急」ですが1本目はそれほど混んでいません。というか、これくらいなら淡路止めてあげてよくない?というくらい空いています。あとの2本(茨木市7:44発と8:02発)は混んでいますね。
 なお、今回残った女性専用車両が設定される3本ではあります。

準急の混雑


 ピークより少し早い時間帯ですが、茨木市7:22発の準急天下茶屋行きはかなり混んでいます。理由は、長岡天神から先、待避がありません。(イレギュラーなパターン)つまり、高槻市・茨木市の時点ですでに十三・大阪梅田(淡路乗り換え)へも先着列車でなおかつ、淡路から堺筋線直通という事でかなり便利なのですね。前の優等列車との間隔も6分空いており便利です。
 そして、準急という事で南茨木・上新庄でもさらに加わるという事で大変な混雑になります。また、南茨木では、この列車の直前を走る普通2本連続でありますがいずれも正雀・相川と立て続けに追い抜くので淡路へ先着列車としての南茨木の有効列車は9分空くことになりこの列車に集中してしまいます。
 それ以外の堺筋準急に関しては高槻市で準特急に追い抜かれるということもあり、多少は余裕があります。(当然、茨木市でも直前の準特急の後で積み残しを乗せる感じかな)しかし、茨木市→淡路間では普通を追い抜かないという事もあり、南茨木から淡路への有効列車は準急の前がかなり間隔が空いています。そのため、同駅では大量乗車がみられます。そのため、混雑は南茨木→淡路はかなりです。

普通の混雑ピークは?


 「普通」にかんしてですが、運転本数が多いのは先述の通りですが、続行運転が多いのも特徴です。なお、茨木市出発時点での混雑がひどい普通は8時前当たりかなと思います。普通であっても立錐の余地がないほど混んでいます。準特急のような押し合いまでは行きませんが圧迫感はあるほどです。
 相川や上新庄辺りで見てみると、7:30台の普通がやたらに本数が多いですね。上新庄発で7:34,7:37,7:39と3連発で来ますが、これらはまだラッシュのピークよりやや早いです。まだそれほど混んでいません。なぜ、こんなに設定されているのかよくわかりません。
 普通で混雑がすごいパターンは、茨木市を通勤特急の直後に出る普通です。このパターンは、茨木市→淡路で待避がなく、所要時間が短く割と前の普通との間隔が大きいです。ただ、前の普通が相川で待避するので、ここで前の普通との間隔が詰まり相川や上新庄での上乗せされる乗客の数はそこまで多い感じではありません。
 ただ、準急停車駅の南茨木では淡路先着と前の普通との間隔から大量乗車があります。
 並行するJR京都線は、普通列車を幾分減便しました。これで、朝ピーク時は相川→上新庄の普通列車の本数は阪急京都線の方が多いということになります。これは、JRが複々線なのに、阪急頑張ってるなという印象です。

まとめ


・他線に比べ普通列車の設定が多い
・準特急の茨木市→淡路の混み方がかなり劇的に
・堺筋準急の役割は準特急の補完に
・普通は8時前前後がかなり混み合う


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