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「日生エクスプレス」って何


 朝夕ラッシュ時に、阪急電車と能勢電車を直通する特急電車のことです。使用される車両は、阪急電車の8両編成です。

間違いに気を付けましょう(笑)


 最初、漢字だけ見たときに、「ひなせエクスプレス」と読んでしまいました。JR赤穂線にこの漢字で「ひなせ」ってところがあります。「ひなせ」からは香川県の小豆島へ行く船が出ています。だから、小豆島への連絡特急かと思いそうですが、違いました。
 「にっせい」っておもいっきり、企業名じゃないか!今なら、ネーミング・ライツとれそうなのにと思います。多分もらってないはずです。
 あと、「日生」といえば、大阪市の大阪城の近くに森ノ宮というところがあります。そこに、かつての球団「近鉄バファローズ」の準本拠地の球場がありました。これが、「日生球場(にっせい)」でした。なお、そこへのアクセス列車ではありません。今は、ショッピングセンターになっています。
 冗談はこの辺にしておきましょう。

歴史


 1997年に運行が始まります。これは、阪急と能勢電の接続駅でもある川西能勢口駅の高架化完成が契機となります。当駅は、阪急電車の山側(北側)に能勢電車のホームを設置されました。地上時代は、バラバラの状態で直通運転できるような配線ではなかったです。高架化と共に、阪急・能勢電共通のホームを設置されました。この日生エクスプレスが入る線路は、主たる宝塚線の大阪梅田方面行列車が発着するホームでこの高架化と共に阪急と能勢電の乗り換えは上りに関してはホームトゥホームで可能になりました。そして、「日生エクスプレス」に関しては乗り換えさえ要らない列車という事です。
 また、同駅で10両編成に増結できるように引き上げ線も梅田方に設置されました。当初は、3列車の設定でした。

同乗記


 日生中央から朝に7列車、夕方に大阪梅田から7列車設定されています。朝は、ほぼ17分毎に設定されていて、日生中央は6時台からあります。日生中央は掘割の駅でホーム上部にコンコースやロータリーがあります。駅前には家電量販店もあります。駅周辺は住宅地が広がります。日生ニュータウンですね。はい、名前の由来です。ここから駅周辺の地形は下がっていき、日生線の線路はそのままフラットのまま高架になります。1駅隣の山下では妙見線と合流します。どちらかというと、後ろ寄りが混んでいます。これは
終点、大阪梅田や十三の改札が近いからだと考えられます。
 次は、畦野です。その次は平野で、能勢電車の車庫があり拠点の駅です。鶯の森にかけて猪名川を渡りますがここの景色は一旦、山間部に入るような景色です。個人的にここの区間は好きです。もう次は、川西能勢口です。能勢電内の混雑状況は立客はいるもののそれほど酷い混雑ではなく余裕をもって立てる程度でした。

さあ、川西能勢口駅です


 ここで、スイッチバックします。隣のホームには、通勤特急が止まっており宝塚線では珍しい「特急」が2本並ぶことになります。宝塚線は平日朝上り、夕下り以外には設定されていません。
 以前ではここで増結されていましたが今はそれはなく8両編成のまま大阪梅田を目指します。かつての、増結車両は川西能勢口駅利用者の着席サービスのような意味合いもありました。今では、当駅発の通勤特急が設定されているのでむしろ、着席しやすくなっています。この増結車両は、2両編成でしたが、動きがかなり複雑でした。阪急の山本車庫を出て、雲雀ケ丘花屋敷駅を通過し川西能勢口駅に差し掛かります。一旦通り過ぎて、大阪方にある引き込み線に入ります。そして、能勢電鉄からの8両編成が川西能勢口駅に入線した後にこの2両編成が大阪方に連結するという段階を踏んでいました。
 なお、この日生エクスプレスを10両編成で運転するために2両編成を3本新製されたほどの力の入れようでした。また、当時の看板列車で、できるだけ阪急でも一部クロスシートを連結する8000系を優先的に使用されていました。今では、主に1000系が入ることが多いように思います。
 隣の池田にも止まります。走り始めたころは、池田駅は通過していました。今は、続けて石橋にも止まります。ここは、箕面線からの乗客があり、乗り降りが多いです。

一気に、大阪市内へ


 次は、もう十三で急行停車駅の蛍池、豊中は飛ばします。曽根では先行する普通を追い抜きます。運転し始めた当初は、豊中市内が長い距離に渡り、高架化工事中でした。また、さらにその先の三国駅周辺も高架化と線路付け替え(神崎川橋梁の架け替えを含む)もありました。そのため、追い抜き設備が一部使用停止だったりで種別も大変煩雑でした。「通勤急行」「通勤準急」「準急」があり、確か停車駅も千鳥状に配されている時期がありました。
 でも、全ての高架化工事が終わりかなりきれいになりました。また、スピードアップもし、わかりやすくダイヤも再編されました。今では、「通勤特急」と「日生エクスプレス」の違いは、能勢電に乗り入れるかどうかと豊中に停車するか否かの違いです。
 十三では前を走る「準急」に追いついてしまったようでゆっくりになります。そして、十三駅のホームが空いたら入線します。十三はホームドアが完備されています。梅田までも準急についてゆっくりと走り、大阪梅田終点に到着します。

まとめ


・朝夕ラッシュ時の専用列車
・阪急、能勢電直通の特急列車
・今は全区間8両編成で、かつては10両編成があった


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