見出し画像

KANさんの訃報に接して

KANさんが死去した。色んなアーティストが好きではあるが、KANさんについてボーっと考えてみた。とりとめの無い話しになると思いますが、よろしかったら、見て頂けたらと思います。

当然、KANさんを知ったのは「愛が勝つ」だった。令和の今になっても、歌い継がれる名曲である。愛が勝つが入っているアルバムが『野球選手が夢だった。』である、その中に「1989(A Ballad of Bobby & Olivia)」という曲がある。Youtubeでも見れるので、ぜひ興味がある方はご覧下さい。まるで一本の映画のような名曲ですので。

実はこの曲は、世界的アーティストBilly Joelの「Scenes from an italian restaurant」のオマージュで有ることは、KANさんのファンならよく知っている話である。KANさんはBilly Joelのアルバム『ニューヨーク52番街』に衝撃を受け、ピアノロックに目覚め、生前「日本で一番Billy Joelテイストの曲を作ることが出来る」ということを語っていたと思う。

(「Easy Money」を目指した「テレビの中に」、「All For Layna」を目指した「だいじょうぶ I’m All Right」、「Allentown」を目指した「Regrets」、「Uptown Girl」を目指した「愛は勝つ」、「Scenes From An Italian Restaurant」を目指した「1989」、「She’s Always A Woman」を目指した「永遠」、「Say Goodbye To Hollywood」を目指した「TOKYOMAN」、「The Longest Time」を目指した「KANのChristmas Song」、「Summer, Highland Falls」を目指した「秋、多摩川にて」、「Baby Grand」を目指した「牛乳のんでギュー」、「James」を目指した「Autumn Song」、「The Entertainer」をモチーフにした「Songwriter」、「Leningrad」に強く触発された「紅のうた」、「Sleeping With The Television On」を目指した「Superfaker」、「If I Only Had A Word」を目指した「遥かなるまわり道の向こうで」、・・と分かりやすい作品だけでもこれだけあります。)と
自身のブログの中で語っているとおりです。

1980年大学2年生の頃、友人のI君がよく洋楽を聞いていた、そしてその中にBilly Joelが1973年に発表した『ピアノ・マン』があった、I君からはクリストファー・クロスとかマイケル・ジャクソンなども教えてもらい、それまで日本のフォークシンガーの曲しか知らなかった自分は、衝撃を受けたものだった。

Billy Joelは1980年には大ヒットを連発し、世界的アーティストとなっているのだが、洋楽に興味が無かった自分は聞き流していたのだった。洋楽に目醒めた自分は、I君の部屋に入り浸り、のちにジャクソン・ブラウンを聞き、そして浜田省吾さんのファンになるのだが、その話はいつかまた。

話は逸れたが『野球選手が夢だった。』を聞いた時、凄く洋楽テイストを感じたのを覚えている。それはKANさんが特に後期のビートルズ、ジョン・レノンやポール・マッカートニーのソロ作品、ビリー・ジョエル、スティーヴィー・ワンダー等から強く影響を受けていて、メロディーやアレンジから彼らの音楽性を独自に研究し、それらの要素を自身の楽曲に積極的に取り入れていて、また楽曲的にスタイルを模倣した作品(パロディ)も作っていたからだろう。「エンドレス」なんか聴いたら笑ってしまう人が一杯いると思います。

自分の妻はそのころCD屋に勤めていた事もあり、初めて会った時、話題は音楽の話で彼女はボビー・コードウェルが一番お気に入りで、その次がBilly Joelだった。

二人で何という曲がお気に入りかを話し、私は「Summer, Highland Falls」、彼女は「全部」と言って笑っていた。そんな事がきっかけで付き合う事になったのも、いい思い出だ。そんな彼女だから、KANさんのファーストアルバムから全部持っていたのだった。

実は彼女とはちゃんと付き合う前、一度疎遠になった事がある。

会わなくなって三ヶ月たった頃、Billy Joelが『MY LIVES』というアルバムを初表したので久しぶりに連絡し、「アルバムは買ったかい?」と言うとまだ買って無い、と言うことでプレゼントしてあげたのだ、結局それがきっかけとなってそれからも色々あるのだが、結婚までに至ったのです。

二人で2006年札幌、2008年東京のBilly Joelのコンサートを見に行き、KANさん率いるSSKBのコンサートにも参加した。

そんな事もあり、Billy Joelには感謝してる。そしてBilly Joelを愛したKANさんにも。

本当にとりとめの無い話しになりましたが、自分の人生の中にKANさんの存在が、思っていたより大きなものだと改めて思います。今聴き直しても本当に名曲揃いです。
KANさん本当に今までありがとう。

あなたの曲は、ずっと人々の中で生き続けています。

追記2023/12/17
エディ・ヴァンヘイレンが死去した時、そして和田アキラが亡くなった時、色々あったけど、こんな風にいつまでも無力感が漂うのはなぜだろう。
それだけKANさんの楽曲は、自分の人生の中に生きていたのだと思う。
あれから車の中でずっとKANさんの曲を流してる。
自分の生活の中に欠かせないものだったと今更気づく、自分はなんて無力なんだろう。でも皆そうなんだろうと思わないと、これから生きて行けない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?