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乃木坂46アンダードキュメンタリー 〜託された誇り〜

TBSで放送されるアイドルものドキュメンタリーって、本当、単なる企業VPにしかなっていないんだよね。良く言っても、ワイドショーの芸能コーナーで流れる特集VTRレベル。

やっぱり、ナレーションでアイドルというか芸能人に“さん付け”してしまうと、ドキュメンタリーらしさがなくなってしまうんだよね。
ドキュメンタリーは取材対象者と一定の距離を置くべきだと思う。勿論、肩入れする作りのものもあるが、その場合はマイケル・ムーア作品みたいに監督本人が“狂言回し”として出てくるか、想田和弘作品みたいにナレーションもテロップもなしの観察ドキュメンタリーに徹するかすべきだと思う。

まぁ、今回の地上波での放送はTBSのCS系チャンネルで放送されるドキュメンタリーの完全版やアンダーライブの番宣みたいなものだから、VPに見えるのも当然なんだけれどね。

なので、本番組はそもそも批評の対象にすらならないものなのかも知れないが。

それにしても、乃木坂というか全ての坂道グループで最近やっている(AKBグループもやりはじめた)、CDに付属するBlu-rayやDVDにMVを収録しないという戦略だが、全然、効果ないよねって思う。

付属Blu-rayやDVDにMVを入れなければ、YouTubeで MVを見てくれる。 MVの再生回数が増えれば、動画再生回数を重要な指標の一つとしているBillboard JAPANのチャートで有利になるという発想なんだろうが、 MV収録をやめてから乃木坂は一度もビルボードの総合チャートで首位を獲得していないんだよね(欅坂は最新シングルで何とか達成した)。

つまり、乃木坂のファンはYouTubeでMVを見ていないということ。

だから、乃木坂は“おひとりさま天国”のMVをスペースシャワーTVに提供しないという暴挙に出た。現在は放送可能曲リストに入っているけれど、CDシングルのリリース直前直後のプロモーション期間には登録されていなかったので、運営・レーベル側が音楽専門チャンネルでも見られないようにすれば、YouTubeの再生回数が増えてビルボードで1位になれると思ったことは間違いないだろう。

でも、この戦略も失敗した。

やっぱり、ファン離れを起こしているんだと思う。自分もモバイル会員をやめたしね。

そりゃ、女子人気、若者人気をアピールするためにBIRTHDAY LIVEとか主要メンバーの卒業コンサートの当選者からオーバー30の男性ファンを除外するようなことを連発したら、ファンとしてはふざけんなってなるよね。

それでいて、振り向いて欲しい女性ファンや若者ファンはそれほど増えていないからね。増えていたら、動画の再生回数は伸びるはずだしね。まぁ、来年あたりはそろそろ、紅白の連続出場もやばくなってくるんじゃないかなって気もする。レコ大の方は既に去年から外されているしね。

“おひとりさま天国”なんて、久々に新規を獲得するポテンシャルのある曲だったのに、プロモーション期間にスペシャでMVを流さないなんてアホなことしちゃったからね。

YouTubeで見てもらうのは能動的な行為だけれど、スペシャで見てもらうのは受動的。つまり、たまたま目にして曲を気に入ってもらうきっかけはスペシャの方が有効だったのにね。運営は目先の欲にくらんで本質を見失っているね。




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