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【読書メモ】Mplusの基本的な利用方法:『心理学・社会科学研究のための構造方程式モデリング Mplusによる実践』(村上隆・行廣隆次監修、伊藤大幸編著、谷伊織・平島太郎著)第2章

これまで、SPSSAmosで因子分析や回帰分析を行ってきたのですが(えらそうに書きましたがつい半年以内のことです)、これらのようなクリック操作によるプログラムではなくシンタックスに基づくプログラムとしてMplus
があります。シンタックス(syntax)とは文や文法の意味合いですので、Mplusは文によって指示するタイプのプログラムです。

Mplusを使うメリット

SPSSやAmosと比較して、Mplusにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

AMOSのように、クリック操作でパス図を描くことによってモデル指定を行うという仕様は、初学者には便利なように思えますが、シンタックスベースのプログラムに比べ、ほとんどの場合、モデル指定に多くの時間を要します。(中略)いったんシンタックスによるモデル指定を習得してしまうと、パス図による指定を行うメリットはほとんどなくなります。

33頁

直感的に操作できて立ち上がりが早いAmosと比べて、慣れた後の操作が楽であるというのがMplusのメリットのようです。九分九厘、私を勇気づけ、納得させるために引用しました。

Mplusを使うときのルール

Mplusでシンタックスを作成する際に覚えておくと便利なルールを五つ提示してくれています。

  1. コマンドはコロンで終わる

  2. オプションの命令はセミコロン

  3. 行の命令は90字以内

  4. 変数の名称は8字以内

  5. 半角アルファベット、数字、記号のみが使える(日本語はNG)

これは、特に最初にうちは重宝しそうです!

基本的なコマンドとオプション

シンタックスの画面を見ると、学部時代に苦労したプログラミングを思い出してなかなか辛いものがあります。なんでもできるということは、たくさんのことを覚えなければならないと思ってしまいますが、著者は基本的なコマンドとオプションは限られていると安心させてくれます。

  • TITLE:分析のタイトルを指定する

  • DATA:解析に使用されるデータに関する指定を行う

  • VARIABLE:変数に関する指定を行う

  • ANALYSIS:分析の詳細について指定する

  • MODEL:モデルに関する指定を行う

  • OUTPUT:出力に関する指定を行う

詳細を知りたい方はぜひ本書の39頁をご覧ください。Mplusを学ぶ上で重要なページになりそうです。


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