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地方のおしゃれパン屋は、なぜ流行るのか?

 北海道大樹町にHIUメンバーがパン屋『小麦の奴隷』をオープンしてもうすぐ一年になる。
 名物の『ザクザクカレーパン』やクラウドファンディングを使った盛り上げの仕組み、そしてなにより冷凍生地を使ったオペレーションの時短や効率化、そして移動販売による売り上げの安定化などを実現し、開店以来ずっと利益を出し続けている。
 その実績を買われ、昨年には東京の清澄白河にラボ店、そして先月から滋賀の大津にFC一号店がオープン。既に10店舗以上の開店が決まっており、連日清澄白河ラボには研修生が詰めるなど快進撃が続いている。

▼小麦の奴隷 FC加盟本部
https://www.komuginodorei-fc.com/

 上手くいっている理由は幾つかあるのだが、第一にパンは主食であること。もちろん家でも焼けるのだが、冷凍パンを買ったとしても一種類というわけにもいかずお米と違って嵩張るので大きな冷凍ストッカーと大きなオーブンが必要になる。パンメーカーで作るのはもっと大変だ。とても主食として毎日のように作るとはいかず、パン屋に買いに行った方がいいとなってしまうのである。
 コンビニのパンは最近ではナチュラルローソンみたいにやはり冷凍パンを焼いてるお店も少しはあるが、通常は工場からのパック配送。どうしても専門店の焼き立てには劣ってしまう。

 そして田舎は競合が多くないか、場合によってはないパターンもある。しかし、パン食を好む人は一定割合で存在しているし、SNSの影響で都会のお洒落なパンを知っているので買いたいという欲求もあるのだが、田舎には学校給食の需要だけで食っていける昭和のパン屋さんが幅を利かせていたりするのである。まるで『さおだけやはなぜ潰れないのか』( https://amzn.to/3fdbMW8 )の世界だ。
 そして田舎は人口密度が低いので訪問販売が結構効く。20~30分の移動で買いに行く人がざらなので、売りに来てくれると喜ばれるのだ。いまはGoogleマップにpinをすれば買ってくれるところを記録することもできる。

 課題は人材確保である。やはり労働力が不足してきている。朝早くからパン生地を捏ねなくていいので技術力がいらないし労働条件も良くなる。コンビニにも負けない、堅い売り上げをあげられる訪問販売モデルもある。
 迷っている人は、ぜひチャレンジしてみて欲しい。例えば離島なら国境離島補助金と地域おこし協力隊事業のコンボでほぼノーリスクで始めることもできる。


▼小麦の奴隷 FC加盟本部
https://www.komuginodorei-fc.com/

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