#09 臆病な心 について

子どもの頃、両親はわたしのことを「石橋を叩いて渡る人を見て渡る人」と評しました。

自分からリスクは侵さず、基本的に誰かに追随するような性格。臆病。懐疑的。

両親からの評価に良いイメージは持っておらず、当時のわたしは「失礼な!」と憤慨したものです。
しかし、失敗を極度に恐れ、常に他者からの評価を気にしていたわたしと「リスク」が縁遠い存在であることは、まごうことなき事実でした。


リスクを取らないというのは、実に人間らしい行動だと思います。
それまでの生活や今のスタイルに不満を持っていないのなら猶更、わざわざリスクを冒す必要はないのかもしれません。

しかし、とても安全な世の中になり、大昔と比べれば、命に係わるようなリスクは激減しました。
帰り道を変えても道は塞がっていないし、新しい場所に行ってもそこが安全かを確かめる必要はありません。


「リスクを取らない人」と言われてきたわたしですが、フリースクールを設立した頃(一年前くらい)から、少しずつリスクを楽しめるようになってきました。

つい先日も、初めてのお店に一人で入り、餃子とラーメンをいただきました。美味しかった。

「大学という所属先を捨ててまで、新しい居場所(フリースクール)を作る」のは、当時のわたしにとって人生を変えるほどの選択。
そこでリスクを取って行動できたからこそ、日常に潜む小さなリスクたちを楽しめるようになったのだと思います。


「迷ったら、勇気のいるほうへ」
という言葉を大切にしています。

臆病者である部分はわたしのコンプレックスだけれど、わたしの長所でもあります。
リスクを恐れずガンガン進むようなタイプになりたいわけではないけれど、リスクを恐れて萎縮してしまわぬように、勇気を持って選び続けていきたいものです。


2019.08.26

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