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筑後御霊御巫女命(ちくごみたまみこめのみこと)の物語

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地方神、筑後御霊御巫女命(ちくごみたまみこめのみこと)筑後ちゃんの日々のお話です。
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記事一覧

小噺XIII: 「もみじちゃんと神々の贈り物:神域からの感謝」

「もみじちゃんと神々の贈り物:神域からの感謝」 輝く日差しの中、一匹の白く愛らしい猫、も…

夕凪柯厘
6か月前
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小噺Ⅻ:神々と桜、再び咲く約束

秋葉神社の中庭には、やわらかな春風がそっと吹き抜ける。玉依姫命、筑後ちゃん、櫻ちゃん—三…

夕凪柯厘
7か月前
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小噺Ⅺ: 「神託の饗宴」の甘い誘惑

竈門神社に奉納されたのは、翠月堂の「神託の饗宴」。 この和菓子は、筑後市を代表するその圧…

夕凪柯厘
7か月前
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小噺Ⅹ:筑後ちゃんと隠された幸せ

竈門神社の境内は、桜の花が風に舞い、静寂が広がっていた。この中に、一抹の賑やかさを持つ神…

夕凪柯厘
7か月前
9

小噺Ⅸ:神使櫻ちゃんの初めての美容室

竈門神社の神々、筑後ちゃんと玉依姫命は、神社の神籬のある場所や神域では特別な力を持ち、そ…

夕凪柯厘
7か月前
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小噺Ⅷ:出会いの前日

竈門神社の境内はいつも筑後ちゃんのちょっとしたドジっぷりで、神々や筑後ちゃんを視ることが…

夕凪柯厘
7か月前
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筑後御霊御巫女命(ちくごみたまみこめのみこと)の物語とは?

『筑後の神秘と日常が交錯する物語』 筑後地方を守護する可憐な神、筑後御霊御巫女命―通称、筑後ちゃん。彼女の日常と神々の伝説が交差する瞬間、秋田犬であり神使でもある櫻が彼女の元に現れる。神話の舞台を背景に、筑後ちゃんと櫻が織りなす心温まる絆を描く、魅力的な短編小説に。なるといいなあ・・。

小噺Ⅶ:出会い

極北の紫微宮、高天原の一室で豊受大神と木花咲耶姫が静かに話をしていた。 「福岡県の筑後地…

夕凪柯厘
7か月前
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小噺Ⅵ:星の下の約束と甘味

筑後ちゃんの足取りは、明るい春の日差しとは裏腹に、少し重かった。久しぶりの帰省だった。八…

夕凪柯厘
7か月前
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小噺Ⅴ:おばあちゃんとの交流

八女津媛神の神殿の奥、深く神聖な空間の中には、飄々とした雰囲気の八女津媛神(おばあちゃん)…

夕凪柯厘
7か月前
3

小噺Ⅳ:筑後ちゃんのお米選び

九州の田園風景の中、筑後ちゃんは、お米試食のイベントに参加していた。彼女は筑後市の稲作神…

夕凪柯厘
7か月前
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小噺Ⅲ:筑後ちゃん恋木神社でのお茶会

筑後ちゃんは、久々のお休みに「恋木神社」を訪れることに決めた。恋の神様、恋の命に会って、…

夕凪柯厘
7か月前
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小噺Ⅱ:筑後ちゃんの不思議なおまじないの日

春の暖かい日差しの中、筑後市はピンクの桜の花で彩られていた。その日、筑後市の住人たちは、…

夕凪柯厘
7か月前
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小噺Ⅰ:筑後と久留米、微妙な隣人関係

筑後(ちくご)は自分の地元を愛していたが、隣の久留米(くるめ)をも護る大神 大山咋神 の影に常に隠れているような気がしていた。タマスタ筑後で過ごす野球観戦の日々と、静かな田んぼの風景が心の平和だったが、それだけでは久留米のような大都市には勝てない。 「久留米(大山咋神 )さんって、どうしてあんなにも大きいんだろう…」筑後はよくひとりでつぶやいた。久留米は人口も多く、経済も発展している。さらに、その存在感にはヤクザの影もちらついていた。 ある日、筑後は久留米に向かった。緊張