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長すぎる朝と遠い日の記憶

昨夜、娘は意外と早めに寝てしまいました。私も早めに寝るかと横になったのはよかったものの全然眠れず気がつくと2時。ひどすぎます。暑いんだよなあ。エアコンもう一度下げるべきだったか。

暑くて目が覚めたのが6時です。4時間しか寝てないじゃん。ひどい。もう少し寝なければ。でも、暑くて眠れません。トイレに行ったり水を飲んだりしているうちに眠れなくなりました。起きるしかない。

娘の部屋は生きているかどうかもわからないぐらい静かです。熟睡してるんだろうなあ。羨ましいです。

昨日の夕食は冷しゃぶでした。娘のリクエストで今日はハンバーグです。数日前に買っておいた3個300円台のレトルトのハンバーグ、何度か食べるか聞いていたのです。冷しゃぶを食べながら「明日はハンバーグ食べるね」と娘は言っていました。そんなに楽しみにするほどのアレではないと思うけど、食べたいならいいよ〜。

娘が起きてきたらすぐにハンバーグを用意しないといけません。安くて小さいハンバーグだけだと足りないはずなので、これも激安のソーセージとキャベツを添える予定。あとは味噌汁とぬか漬けだな。

しかし娘は起きてきません。生きている気配も感じられません。しょうがないので私はコーンフレークで朝食。この段階で平日にいつも目覚ましを鳴らしている時間よりだいぶ前です。早起きの年寄りは起きてから新聞の朝刊が届くまでが長いと聞いたことがあります。まさにそんな感じ。

燃えるゴミの日ですが、窓から外を見るとけっこうな雨と風です。買い物にも行きたいんだけど雨だとイヤだなあ。

自分の部屋は微妙に暑いのでパソコンを居間に運んで、今日こそ趣味のWebサイトの更新をやろうと思っていたのに全然出来ません。だるいし眠いし。スーパーが開店したら買い物に行こうかと思いますが、全然時間が進まない。朝が長すぎる。

そういえば、会社でコンテンツを提供しているカレンダー、数日前の例文が「That's the way it is.」というものでした。「That's the way」と聞くとKC&ザ・サンシャイン・バンドの曲を思い出します。小学生の時に行った町内会の海水浴のバスの中で町内会のほぼ全部のお宅の地主の息子さんが流していたのを聞いたのが最初の記憶です。小学4年生の時だったんだよなあ。1975年の曲みたいだからほぼリアルタイムで聞いたということか。ファンクな感じが耳に残って残って。というか、その時に聞いて耳に残って、曲名を知ったのはそれから20年ぐらい経ってからのことでした。

多分その時に「Rock your baby」という曲も聞いています。これも耳に残って耳に残って、でもすっかり忘れていて、急に思い出して曲名を知ったのは今年になってからです。なんとこの曲の作曲もKC&ザ・サンシャイン・バンドの方でした。50年近く経ってようやく曲名やらなんやらを知る。不思議な経験です。

テープをかけていない時にバスのハンドルを握る息子さんが「煙草ぉを〜喫すな〜がぁら〜」とくちずさんでいたRCサクセッションの「僕の好きな先生」は1972年の曲です。この曲名を私が知ったのは高校生の時でした。当時ガンガン露出していた忌野清志郎のイメージと違って驚いたことを思い出します。

音楽好きで近所の空き地にドラム小屋を建ててドカドカ叩きまくっていた息子さんは、コロナが発生した2020年、雪下ろしの最中に屋根から落ちて亡くなりました。それより数年前、父の葬儀で再会して声をかけてもらっています。なんだか懐かしい気持ちが先方にもあったのでしょうか。あの時にRCとかKC&ザ・サンシャイン・バンドの話をしておけばよかったなあ。向こうは絶対に忘れていたでしょうが、私にはとてもいい思い出だったのです。亡くなってしまうと、そんなどうでもいい話もできません。

とか、そんな思い出にひたったりしても、まだスーパーは開店しません。

朝、長すぎるよ。

しょうがないので洗濯物を漂白剤に漬け置きしたり、ゴミをすぐ出せるように用意したり。ようやくスーパーの開店の時間、でも雨が降ってるから行きたくないなあ。めっちゃだるいし。

ここで熱を測ったら微熱でした。解熱剤を飲んでおこう。金曜日、膝が痛いと思っていたのも微熱で関節痛だったのかもなあ。

そんなこんなで11時、雨はまだ降っていますが、そろそろゴミを出して買い物に行ってくるか。

と思ったら娘が起きてきました。

「ハンバーグ」

起きて第一声がそれかい。よっぽどハンバーグが食べたいんだな。

「わかったよ、急いで用意するから待ってて」

レトルトは湯煎が一番美味しいです。でも時間はかかります。その間にソーセージとキャベツをグリルでホイル焼きにします。味噌汁は長ネギと切り干し大根と高野豆腐と麩、ぬか漬け。ソーセージとキャベツとハンバーグとレタスを皿に盛って準備完了。

「できたよ〜」

「ハンバーグだけ食べる」

部屋から出てきた娘はそう言いました。

「他も食べてよ」

「いらない。ハンバーグだけ食べる」

そういうことか。

ハンバーグだけ食べた娘にバナナとヨーグルトを勧めます。

「食べない」

なるほどね。

クスリを飲んでもらいました。娘が熱いとか抜かすのももしかしたら熱かもと思って解熱剤も飲んでもらいました。それが効いたのか、娘はまたすぐに眠ってしまいました。寝てばっかりだ。

夕方、鍋ごと冷蔵庫にとっておいた昨日の豚肉の煮汁を使って自分の分の味噌ラーメンのスープを用意していたら娘が起きてきました。

「味噌ラーメン食べる?」

「食べる」

私の分は醤油ラーメンに変更して別途用意します。冷蔵庫でとっておいた先日の豚軟骨の煮汁が醤油味のベースです。

味噌ラーメン、娘、完食でした。足りなそう。

「醤油ラーメンのスープだけ飲む?」

「飲む」

後で味噌と醤油とどっちが美味しかったか聞いたら「味噌」と言っていました。そうかー。


いただいたサポートは娘との暮らしに使わせていただきます。ありがとうございます。