運動しても痩せないのは悪いことではなかった

人間の身体は本当に面白いものだ。その妙の一つに「運動しても痩せない」がある。

普通に考えればである。消費カロリーが増えれば痩せるはずだ。それなのに身体というのは本当に見事なもので、恒常性を保つ。

結果、安静時の消費カロリーが2000kcalぐらいあった人が運動して200kcal消費するようになると、何故かしばらくすると消費カロリー自体が目減りして、都合よく運動もセットで2000kcalとなる。


これが運動しても人が痩せない理由である。人間は、基礎代謝”量”自体すら動かせるのだ。


僕は以前からこんな不思議な現象がある事自体が納得できなかった。そりゃ生物的には基礎代謝をある程度コントロールできる事に意味はあるだろうが、それにしても身体はあまりにも人間を痩身から遠ざけすぎである。


しかし最近になって、ようやくこのシステムの意味のようなものが理解できてきた。今ではむしろ痩せない為の運動がどれぐらい現代人の身体にとって大切なことなのかがわかり


「やっぱ運動したほうがええわ…」

となっているぐらいである。今日はその不思議なシステムを、現代病の原因とセットで説明しよう。

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