10日間の瞑想合宿に参加して生きるのが楽になった話~その5~

ここでヴィパッサナー瞑想のロジックについて一度まとめておこう。


瞑想というと座って”無”にでもなるんだろうみたいなイメージを持っている人も多いとは思うのだが、これは”目標”の一つであって”やり方”ではない。


例えばランニングなら42キロ走り切るのは”目標”だが、身体を壊さずにスピーティに42キロ走り切る為には”適切な走り方””体力”の習得が必須である。


瞑想もそうである。”無”はあくまで”目標”の一つでしかなく、そこにたどり着くためには”適切な手段””訓練された肉体”が必要だ。


目標は道を踏み誤らないために大切なモノであるという事は事実だが、目標だけでは良い旅路は歩めない。


ノーベル賞を受賞するやら、神の手を持つ外科医になるという目標だけでは人はキチンと育たない。それらはあくまで結果として得るものでしかなく、そこに至るための技法や道のりにこそ本当の本質がある。


故に人がよい旅路を歩むにあたってはロジックと良き指導者、そして適度に厳しい環境が必須である。前置きが長くなったが、そういうわけでロジックをキチンとここで解説しておこう。


ロジックを説明の前に

ここから僕が解説する事は、厳密にはゴエンカ氏の説明をやや逸脱しているかもしれない。

これは自分がヴィパッサナー瞑想に至る以前に

・道元(曹洞宗の開祖)
・親鸞(浄土真宗の宗祖)
・チベット仏教
・古典ヨーガなどのインド哲学

等を通じて、ゴエンカ氏のロジックに自分なりの補助線を引いて”理解”した部分が必然的に混じているからだ。

実際の修行法については基本的にはゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想に極めて厳格に行ったし、手段自体には手は一切付け加えてはいない。


だが、自分の理論理解には必然的に上に書いたような事物が混じているという事だけは冒頭で断っておきたい。


さて、ではロジックの説明である。

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