心と身体の相互作用
あけましておめでとうございます!
私は心身の健康にこだわります。
健康は身体だけでなく、
心の状態も大切だと考えるからです。
身体の調子が良いと気持ちも楽です。
逆に、病は気からというように、
気分が落ち込むと身体もいまひとつです。
身体に関しては、
体重や血圧などを毎日はかり、
見ることができます。
一方で、心の状態を毎日はかる手立ては、
今のところあまりありません。
日記を書くことにより、
少し見ることはできますが。
*
昔から心と身体は分けられてきました。
真言密教では、三密行業といって、
身体と口と心で行を積みます。
これは、身体と心を分けますが、
口を、心のものを身体が表現する言葉
というものが出てくる結節点
ととらえてのことだと私は考えています。
ジャーナリストの立花隆さんは
「精神と物質」
という書籍を出しています。
身体は物質でできているけれども、
それを突き詰めていくと
精神という物質とは違うものに昇華します。
その境界の解像度を上げてみよう
とされたのでしょう。
心理学者の河合隼雄さんは、
心と体の間には魂というものがある
と表現されています。
小説家の村上春樹さんは
この河合隼雄さんの言葉を引用して、
ご自身の小説を一番理解してくれる人だ
と書いています。
心理学者の河合隼雄さんは科学者として
心にアプローチしてきたので、
心と体は科学的に解明されるもので、
そこから離れる主観的なものを
魂と表現されたのでしょう。
漫画家の水木しげるさんは、
「河童の三平」で、
物質で表現される身体的なこちらの世界と、
心で表現される精神的なあちらの世界を
行ったり来たりする漫画を描きました。
*
心と身体に
先人がどのようにアプローチしてきたか
と考えてみるのは楽しいものです。
小さなことですが私は、
身体と書くか、体と書くか、
今年も悩むことになりそうです。
今年もよろしくお願いします。
安島
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