上田貴弘

n=1 driven growth hacker / 渡邉康太郎 flier book…

上田貴弘

n=1 driven growth hacker / 渡邉康太郎 flier book camp 3期生 / あわ研 / 弱い文脈を日々紡ぐ「表現者」 / デザインとビジネスのあわい / PLAID STUDIO ZERO

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そのクリエイティブはデザイン?アート?語源が示唆する「表現」の成り立ちの差異。

知人や同僚に話すと「へぇぇ!」とポジな反応をもらえることが多い話をシェアします。 タイトルにあるように、皆さんもデザインとアートの違いって何だろう?って考えてみたことが一度はあるんじゃないでしょうか。その結果として、例えば、アートはわかりにくいもので、デザインはそういう訓練をした人が作ったものを指すんじゃないか…くらいの分け方で一旦納得されていませんか? 大学では美術史学を専攻し、長年デザインを生業にしてきた僕も、実は大枠そんな感じの分類をしていました。どちらかと言うと、

    • 「表現」は弱くてよし。「つくる」と「つくらない」の谷を渡るための思考法と手順を教わった講座の話。

      2022年12月から翌2023年3月まで、渡邉康太郎さんが講師を務めた flier book camp "「つくる」と「つくらない」のあわい "という講座を受講しました。本稿では、僕がその講座で得た学びをお伝えしようと思います。 講座の概要について どんな悩みを持つ人に向けたものか、講座の構成はどのようになっているかなど、詳しくはこちらのリンク先をご覧ください。 合わせて、受講者募集前にどんな講座なのかの紐解きを渡邉康太郎さんと荒木博行さんがトークセッションの形で行った

      • 「弱い文脈」の豊かな価値について 〜TAKRAM RADIO 3/9放送分を聴いて

        3/9放送分のTAKRAM RADIO Bookmarkのコーナーで康太郎さんが「教養としての俳句」の内容を紹介する前段で「コンテクストデザイン」を短く説明されていた際に「N=1」という言葉を使われていました。そのおかげで、自分がなぜ康太郎さんの視点が気になり続けているか?にやっと気がつけたのと同時に「自分のテーマ」を発見できた、という話です。 下記は放送内容からの引用です。 僕は仕事でWEBサイトの現状を調査することがあるのですが、その時にN=1行動を見ることを重要視し

        • "映えない"けど20年以上のロングラン!「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」の魅力とは?

          今の世の中、どんな出店やイベントでも、集客を増やしたければ、会場の中に必ずや映えの要素を作っておき、来店者のSNS投稿を促すのがマーケティングの常套手段であるのは皆さんご存知の通りです。 しかし、そんなご時世にあって、全く映えない空間で23年間、延べ23万人以上を集客してロングラン開催を実現している驚きのイベントがあります。それがダイアログ・イン・ザ・ダークです。そんなことがなぜ可能なのでしょう。主催の志村真介さんの著書や、筆者が2022年の12月に初体験してたレポートなど

        そのクリエイティブはデザイン?アート?語源が示唆する「表現」の成り立ちの差異。

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        • My Sweet Art
          7本
        • Book Review
          3本

        記事

          10-FEET「第ゼロ感」の歌詞と本編ストーリーとのリンクを解釈してみる

          公開前の不安続出から一転、称賛の声が増え続けている映画「THE FIRST SLAM DUNK」ですが、僕もご多分に漏れず大感動させてもらっていて、先日2回目を観て来ました。 この映画は井上雄彦監督の絵がまさにリアルに動いている体験の素晴らしさはもちろん、音楽と映像のシンクロ感もサイコーですよね。でもパンフレットを読むと、The Birthdayの方たちが "自分達らしくいつもの様にやらせてもらいました" という感じでインタビューに答えていたので、映画の内容とはあまり関係な

          10-FEET「第ゼロ感」の歌詞と本編ストーリーとのリンクを解釈してみる

          舞姫は僕自身だったし、きっとあなたでもある - TERRADA ART AWARD 2021

          先週末、仕事の大きな山を越えてヘトヘトになっていた僕は、何か新鮮なモノ・コトに出会いたい気持ちでTwitterを眺めていたら、関連情報として表示されたこの山内さんのTweetが文字通り目に飛び込んで来た。 やまひょうってどなた?なんか後ろに怖いのいるぞ?人がピンクのコードでつながってるぞ?と3つくらいの???が浮かんだ僕は、一気にこの世界観に引き込まれた。そして、代表作になりそうって作家自身が確信を持っていること、観覧された方のTweetでパフォーマンス動画の不思議さを見て

          舞姫は僕自身だったし、きっとあなたでもある - TERRADA ART AWARD 2021

          暮らしはルールで彫刻されている:ルール?展

          平日に休暇を取って訪れた21-21は、法律的な観点が軸足の内容なのに、意外にも20代な方の熱気で一杯だった。 堅くて難しくなりがちなテーマについて、本展示はとても世界に入りやすく設計してあった。記憶に残った展示について下記に記す。 マイルールスタンプ 入り口すぐにスタンプ台があり、そこでは独自のルールが書かれた道路標識のスタンプをパンフレットに押すことができる。パンフレットには「YOUR RULES」と記載があり、本展示において自分のルールを自分で決める体験が提供される。

          暮らしはルールで彫刻されている:ルール?展

          NFT アートを購入してみた体験記

          この週末のお出かけ先が決まってないーと悩んでいたところに、泰平氏のこのツイートを見て、彼がここまで言うのはめずらしいと思い、湯島のアーツ千代田3331まで片道1時間をかけて行ってみました。 お得に購入できるのならNFTあまり知らんけど一歩踏み出しても良いかも・・・とか考えながら道程の電車の中でNFTを特集した美術手帖を読んでいたのだが、そもそも自分は暗号通貨を持ってないやんか、長財布は持ってるけどNFTアートの前ではサザエさん状態やんか!と気づき、若干凹みながらも勉強になっ

          NFT アートを購入してみた体験記

          my sweet art : ライゾマティクス_マルティプレックス

          東京で開催される世界的運動大会の開会式の演出にライゾマが選ばれなくて残念だった気持ちを埋めるべく、遠路MOTまで行って来ました。 僕が展示全体を通じて感じたライゾマの表現探索の基礎を言語化すると、有機体の動作を最新のデジタル技術で捉えて解析し、音や光やモノと同期させることで美しさや心地よさ、さらには意外性を創造すること、かなと思います。 実は今回の展示を観るまでは、僕はライゾマとTeam Labには有機体の動作と映像のシンクロという点で似てる部分が多いかもと超ざっくりと捉

          my sweet art : ライゾマティクス_マルティプレックス

          my sweet art: VISUALIZE 60

          創立60年になる日本デザインセンターの近年の60プロジェクトを紹介するエキシビジョン。2020年11月から2回に分けて開催されていて、僕はvol.2を訪問してきた。 触れる時の質感までデザインされてるから思わず手に取りたくなる 展示内容は、ロゴデザインやポスターといった広告的な仕事ではなく、プロダクトや空間のデザインプロジェクトの紹介が中心。日本デザインセンターの社是でもある「本質を見極め、可視化する(VISUALIZE)」を体現した代表作たちは、プロジェクトのアウトプ

          my sweet art: VISUALIZE 60

          my sweet art : モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて

          緊急事態宣言が延長になったタイミングで再開されたモンドリアン展の最終日に行ってきました。再開の判断をされたSOMPO美術館の皆さまには感謝申し上げます。 生誕150年記念 モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて 2021.03.23(火)- 06.06(日) どんな展示?初期の風景画からキュビズムの影響を受けた時期の作品、そしてその後の有名なコンポジションシリーズまで、モンドリアンの作風の変遷を一挙に観覧できる企画でした。 見どころは?ⅰ)フロア毎に変化の激しさを体験でき

          my sweet art : モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて

          my sweet art:古賀充展 relocate

          3月のことですが、GALLERY CLASKAで開催されていた、古賀充展 relocate(2021年2月20日〜3月14日)に行きました。 どんな展示?GALLERY CLASKA の目黒移転後初の企画展で、古賀充の「FLATWORKS」シリーズの新作とその他のシリーズの作品を多数見ることが出来ました。 見どころは?1)「FLATWORKS」のBOXの新作 梱包材がチラリ。立体的な箱に見えて、実際の厚みは数センチ。 2)「FLATWORKS」のCHAIR 座れそう

          my sweet art:古賀充展 relocate

          my sweet art:MINGEI 生活美のかたち展

          ATELIER MUJI で開催されているMINGEI 生活美のかたち展(2021年3月19日ー 5月9日)に行って来ました。 どんな展示? 日本民藝館の収蔵品から、深澤直人さんが複数点ピックアップし、テーマ毎に「視点」のヒントコメント付きで工芸品と出会うことが出来ます。日本産だけでなく、朝鮮、中国、メキシコの工芸品も展示されていました。 見どころは?1)衣服、焼物、彫刻、など約60点の工芸品を見られる ※基本的に撮影不可になっていたので引き×モノクロにしました。 2

          my sweet art:MINGEI 生活美のかたち展

          my sweet art:アイノとアルヴァ 二人のアアルト

          世田谷美術館で行われている「アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド―建築・デザインの神話」(2021.03.20 - 06.20)に行って来ました。 どんな展示?アルヴァの「建築」スキルとアイノの「インテリアデザイン」スキルが結ばれてArtek(アルテック)社が1935年に設立されるに至った背景と、設立後の躍進の歴史を、アイノとアルヴァ、それぞれの作品群と、Artek社としてのプロダクトを通じて知ることができます。 見どころは?1)アルヴァの建築関連の仕事を、多数

          my sweet art:アイノとアルヴァ 二人のアアルト

          内田篤人の引退試合〜「2」メッセージボードの舞台裏

          日本サッカー屈指のサイドバック、内田篤人が、8/23(日)に、ホーム、カシマスタジアムでのガンバ大阪との対戦で現役を引退しました。 普通に考えれば、日本代表でも主力として活躍、シャルケで欧州CLベスト4まで闘った経験のある彼の引退試合なら、カシマスタジアム4万人の収容人数では足りない程の集客が見込まれるレベルの興行となる様なゲーム。しかし、内田のラストマッチは、コロナ禍の影響を受け、ファン・サポーターは最大5,000人までしか参加できない条件となりました。 加えて、FC鹿

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          SDGsに対して現在地を確認できる世界地図帳

          「2030年の世界地図帳〜新しい経済とSDGs、未来への展望〜落合陽一著」を読んだっ。 こういう人にオススメ・SDGsって聞いたことあるけど背景とか内容についてあまり知らない。 ・日本を含めた世界の人口動態や貧困や環境変化に関するファクトをざっと知りたい。 ・こうしたテーマに関して池上彰に「そーだったのか!」と2、3回言わされたい。(対談自体は短いが、らしさをしっかり出せる池上氏さすが) この本の構成・ここ数十年の各国の人口の推移予測と、テクノロジーの進化予測 ・SDGs

          SDGsに対して現在地を確認できる世界地図帳