写真_2019-12-24_11_44_23

SDGsに対して現在地を確認できる世界地図帳

「2030年の世界地図帳〜新しい経済とSDGs、未来への展望〜落合陽一著」を読んだっ。

こういう人にオススメ

・SDGsって聞いたことあるけど背景とか内容についてあまり知らない。
・日本を含めた世界の人口動態や貧困や環境変化に関するファクトをざっと知りたい。
・こうしたテーマに関して池上彰に「そーだったのか!」と2、3回言わされたい。(対談自体は短いが、らしさをしっかり出せる池上氏さすが)

この本の構成

・ここ数十年の各国の人口の推移予測と、テクノロジーの進化予測
・SDGsの各イシューについてファクトを多数紹介
・貧困、教育、環境の3つのテーマについてグローバルとローカル双方の視点で落合氏が識者と対談&考察
・日本の活路「デジタル発酵」の提案とその根拠

読みごこち

SDGsの項目が17もあるので、それに関連したファクトだけでも情報量が多い。それに加えて対談部分は話の拡散と収縮の幅が大きいから、ワクワク楽しく読む!という感じではなく、ファクトから意味合い考えたり、新しいアイデアについて自分だと何ができるか考えたりしながら読んだ感じで、私はかなり頭を使った汗

3つのラーニング

(1)SDGsって世界のイシューの最大公約で選ばれてるから国によってはそれじゃない感を持つ場合もあると。なのでこの17項目は完璧なものではなくて、2030年に向けて国連視点で見て持続可能な社会であるための最低限のイシューの集合と。
→→→ SDGsで設定されたゴールだけでなく、自分の周辺で本質的なイシューは何か?は考え続けていこう。

(2)社会保障制度や医療技術が発達することで乳幼児の生存率が上がるのは良いことだが、その影響で出生数が減少→1人あたり教育費が高まる→さらに出生数が減少、というスパイラルが先進国で起きていると。
→→→ 試験に合格するための勉強にお金がかかりまくるのって本質的ではないと感じる日々。問題発見能力と解決能力の2つを身に着けやすい環境を安価に提供できるようになりたいなぁどうやったらできるだろう。

(3)明治維新と第二次世界大戦によって日本文化の大きな断絶が起きていてここを醸成し直す重要性を落合氏は訴えている。
→→→ このあたりが「日本人」が自己肯定感が高くない要因だと個人的には考えている。迷った時に立ち戻る価値基準があるかないかは本当に大切で。社会として、個人として、何を重要視して暮らしを文化を醸成して行くのかって、もっと議論されて良いテーマだと常々思っている。

購入はこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?