きれい事で世の中を変えていけるのか?

きれい事でいくか、清濁併せのむか、というアプローチについて先日書いたのですが自分なりの答えが見えてきそうなので忘れないうちにメモ。


土曜日から北軽井沢にある有限会社きたもっくという企業が運営している(スウィートグラスという大人気キャンプ場を運営している会社)、研修施設 TAKIVIVAに来ています。


とても素敵な場所で自然を感じながら対話したり、焚火を見つめたり、内省したり。。

社長さんを1時間余りも拘束して、これまでの経営ストーリーを伺う事に成功したのですが、その内容がとにかく神がかってて。

たくさんのミラクルストーリーがあったのですが、なかでも

キャンプ場の経営危機→周囲の地銀・信金は貸してくれず→だったら日本で一番大きな銀行へ、と東京三菱UFJ銀行の丸の内店へアプローチ→全く反応ない→2か月後に先方から連絡があり、丸の内はだめだが麹町支店なら、と言われる→出てきた支店長がこのキャンプ場のヘビーユーザー(年間20回利用)で、融資決定


という話も強烈でした。ちなみにまだどこにも記事などにはなってないそうです。逆転人生とか激レアさんに勝手に推薦したいですが、逆にご迷惑になるかと思うので自粛します。

この施設はただキャンプ場の施設を提供しているというのではなく、自然と共生する中での家族の再生や、自分や組織の再生と言ったシーンを作ることを目指しているそうです。その理念や思想に共感した優秀な意欲ある人材がどんどん集まり、口コミも極めて評価が高く、予約が取れないキャンプ場となっています。

社長さんのお話を聞いていても、自然、ビジネス、従業員、養蜂の蜂に至るまで、すべてを包含している視点なんです。

もちろんビジネスとしての部分もありますが、「理念を持ってきちんとやっていればビジネスとしての結果は必ず出てくる」と力強くおっしゃっていました。

さらに、キャンプ場のビジネスから木材業、養蜂業など地域振興の事業を次々と立ち上げられていて。

町長さんとも同士のように地域を良くしていこうとタッグを組んでいました(町長さんも登壇され町の取り組みについて話して頂きました)。


清濁併せ呑まないと、という話では、身の回りの小さなビジネスでは何も濁りはなくても世の中には政治や大企業の複雑さなどの簡単にはいかない問題があり、それを含めて社会を認識しなくてはいけない、という話でした。

うーん、それもなるほど、と思っていたのですが、
今回のきたもっくさんの話を聞いてみて

「あれ?きれい事なやり方で、政治方面のアプローチもできてるよ?」

という事に気が付きました。

もしかしたら、一つの組織だけで目の前のビジネス、政治、マクロ経済等すべての階層を担当しなくても良いのかもしれません。

自分の「持ち場」で、その中できれいな事を心の声に従って行っていく。そうしていく事で応援してくれる人、想いを共有できる人とのつながり・ご縁が出来て、カバーする領域が広がっていく。

自分はスモールビジネスであっても、政治や大企業などで同じ志、想いを持つ人と繋がって、各自がその「持ち場」できれい事活動に取り組んでいけば、全体が変わっていく。


私はこのやり方の可能性を信じて、挑戦してみたいと思います。









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