春の腰痛ケア:同じ姿勢がもたらす辛さと解消法
京都市内では気温が20℃近くまで上昇し、過ごしやすい日々が続いています。
ただし、朝と夜の寒暖差が大きく、気候の変化に敏感な方にとっては辛い時期です。
実際、当院では3月後半から今週にかけて腰痛の患者さんが増えています。
全国的にもこの時期は腰痛で悩む人が多いのではないかと考え、記事を作成しました。
この記事では同じ体勢が続くことで起こる腰痛の原因、症状、改善方法について紹介します。特に、以下の体勢による痛みに焦点を当てました。
長時間すわり続ける
長い時間立って作業をする
上を向いて長時間寝転がる
腰の痛みを防ぐために、記事の内容を参考にしていただけると幸いです。
本題へ入る前に、私の自己紹介をしておきます。
現在は京都市内で癒しマッサージ鍼灸院を営んでいます。
では、本題へ進みましょう。
①それぞれの腰痛に共通する内容を御紹介
症状で共通すること
腰の重さ、張り感、鈍痛: 多くの腰痛で共通する症状です。
長時間同じ姿勢を続けたり、重い荷物を持ったりすると悪化する傾向があります。足の感覚が鈍くなる、足のしびれ: 腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症・すべり症、腰部脊柱管狭窄症などの病気をお持ちの方は症状が出る可能性があります。
朝起きたときの痛み: 寝ている間に筋肉が緊張したり、血行が悪くなったりすることが原因で起こります。
動作時の痛み: 勢いよく座ったり立ち上がったり、体勢を変えるときに痛みを感じるケースです。
原因で共通すること
血行不良: 座り仕事や立ち仕事など、同じ姿勢を長時間続けることで腰・背中の筋肉の血流が悪くなります。
筋肉の緊張: 長時間同じ姿勢を続けたり、不自然な姿勢を続けたりすることで、腰の筋肉が緊張しコリ固まります。
睡眠不足: 睡眠が不足すると筋肉の疲れが回復しないため、痛みを引き起こしやすくなります。
ストレス: 精神的ストレス(特にイライラすることが多い)は、筋肉の緊張を招き、腰痛を悪化させる要因です。
対策方法で共通すること
腰痛対策の優先順位は、以下の通りです。
生活習慣の改善
適度に体を動かす:筋肉の血行を良くするために自転車、徒歩の移動を増やすこと重要です。
睡眠時間を確保し、睡眠の質を高める:寝る前の(スマホの使用、飲酒、脂っこい食事)を控えましょう。
ストレスを解消する:休日は趣味に打ち込んだり、苦手な人との関わりを避けたりするのがお勧めです。
ストレッチ・筋トレ
ストレッチ:腰、お尻、太ももの筋肉をほぐす。
腹筋、背筋を鍛える:体幹の筋肉を鍛えることで、腰を支える力が強くなります。
しかし、強度の強いトレーニングを行うと腰痛が悪化する場合があるため、次の動画のトレーニングがお勧めです。
3.マッサージ
常日頃から、以下のツボをマッサージするのがお勧めです。
マッサージのポイントはこちらを御参照ください。
それぞれの腰痛に特化した対策を御紹介
次に、それぞれの腰痛に特化した対策をお伝えします。
1.長時間すわり続けると起こる腰痛の対策
腰当てクッションを使用する
座り方を変える:浅めに座ったり、背もたれに寄りかかったりして、腰への負担を軽減する
こまめに立ち上がって体を動かす
お勧めの体操はこちらです。
※2枚目の体操はあぐらをかけなくても、問題ありません。
椅子に座って行いましょう。
2.長い時間立って作業をすると起こる腰痛の対策
やわらかい靴を履く
腰当てベルト(コルセット)を使用
意識的に体を動かして筋肉をほぐす
筋肉をほぐために、こちらの体操をおこなうのがお勧めです。
(体操を行うと足の指先、すねの周辺、ふくらはぎの後ろ側がしびる場合は中止しましょう)
3.上を向いて、長時間寝転がると起こる腰痛の対策
横向きで寝る
自分に合ったマットレスや枕を選ぶ
腰(膝裏)の下にタオルやクッションを挟む
痛みを防ぐために、以下の体操をされるのがお勧めです。
病院へ行った方が良いケースをもあります
腰椎椎間板ヘルニア、内臓の病気、がんの骨転移などが腰痛を引き起こすこともあります。
以下の症状が出る場合は、一先ず整形外科を受診しましょう。
安静時の激しい痛み
下半身のしびれや脱力感
普段通りの歩行ができない
便や尿を排出するのが困難
腰痛にくわえて、発熱、腹痛、体重減少などがみられる
最後のご挨拶【腰痛で困る方のお役に立てれば幸いです】
以上で同じ体勢が続くと起こる腰痛の解説を終了いたします。
症状に困っている方だけではなく、予防に取り組もうと考えている方にとっても記事の内容がお役に立てば幸いです。
引き続き、読者の皆さんが「なるほど、勉強になるぞ」と感じられるような記事をお届けできるように力を尽くします。
Xでも健康情報や鍼灸・マッサージに関わる内容を発信しているので、ご覧いただけると幸いです。
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