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自分の幸せは自分で決めよう

 生き方のコツって何ですか?みたいな質問をたまにされる。毎回テキトーに答えていたが結局のところ、
「自分の幸せを自分で決める」
この一文に生き方のコツは集約されていることに気が付いた。

 「他人に生き方を決めてもらったっていいじゃないか。」 
 そう思っている読者もいるかもしれない。確かに信頼できて幸せの基準が同じ人だったらその人に生き方を決めてもらっても良いんじゃないかと思う。私もたまにやっている幸せのアウトソーシング、普段料理できる人がたまに外食する感覚で生き方を一時的に他人にゆだねるのも楽しいものだ。
 しかし、未来永劫、生き方を決めてくれる人の幸せの基準があなたと同じわけではない。家族だって子供の幸せのためを思ってやった行動が外から見れば教育虐待と呼ばれる事態に陥っていたりもするわけだ。どんなに仲が良くても他人は他人、そう思わないと一生他人に振り回されて疲れてしまう。
 
 学校教育では進路の決め方は教えてくれるが、幸せの決め方は教えない。進学先、就活先を決める手伝いは一生懸命やってくれるが、幸せの決め方は教えない。

 社会に出て幸せの基準を決めようとしてくるものは、90パーセントが広告と説教。残りの10パーセントが純粋な好意からのアドバイス(美人やイケメンはたくさんもらえそうだけど)でそのうちあなたの人生に本当に役に立ちそうなものは1パーセントぐらい。人生で他人からもらったアドバイスで実際に役に立ったものってこのぐらいの割合じゃないですか?

 幸せを自分で決められない人がいるから自己啓発本が売れて、ブランド品が売れて、バカ高い壺が売れる、上司は飲み会で部下に説教してスカッとしている。

 考えてみればいわゆる普通の人生って、これをしなさい、あれをしなさいのオンパレードだ。

 いい大学に行きなさい、いい会社に行きなさい、家を買いなさい、現金がなければローンを組みなさい、車を買いなさい、恋愛しなさい、結婚しなさい、子供を育てなさい、いい教育をしなさい、親戚と仲良くご近所さんとも仲良くしなさい、老後の資金も貯めなさい。

 こんな生き方をしていたら老人になる前にストレスでくたばる。

 軽いお願いを聞いていたら次第に重いお願いに変わっていって、いつかは何か見返りがくるんじゃないかと思っていたらそれもほとんど出してこない。なんか騙されていたんじゃないか?そう気づいても今までの努力が無駄になってしまうのが怖くてやめられない止まらない、かっぱえびせん。

 それだったら普通の人生のルートを降りよう。

 私も普通の人生をやめた人の一人だけど、ドロップアウト組はドロップアウト組で「あなたの幸せはこれ」と言ってくる人間の多い事のなんの。
 まずはマルチ商法、ニートは暇だからよく狙われる。それからオンラインサロン、いかにもできるビジネスマンになれそうな胡散臭い広告で近づいてくる、本当に仕事をもらえる人はドロップアウト組に入ったばかりのあなたなんか相手にしない。

 ニート株式会社にも少しいたが、あの団体は代表の若新雄純が「幸せな私が不幸なあなた方に場を提供してお助けします。」みたいな感じの場の空気を作っていてニー株の集団の諸悪の根源は若新雄純自身だなと思った。それに気づいた人からやめていく。

 結局、幸せに生きるための第一歩は「幸せを自分の頭で考える事」、生きづらい時は誰かに生き方を決められている。

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