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ぼくが書くときに恐れている3つのこと

今日は、ぼくが書くときに恐れていることを3つ紹介します。

今は文章を書いたらツイッターやnoteで発表することが大半なので、正確には「ぼくがSNSで発信するときに恐れていること」ですね。

「伝わるかどうか」を恐れる

ひとつめは、いつも言っていることですが「伝わるかどうか」を恐れるということです。

ぼく自身、文章を読むのが苦手ということもあって、スマホやブラウザの向こう側の人は「自分の文章を読んでくれないんじゃないか?」という恐怖心がいつもあります。

やっぱりせっかく書いたからには読んでほしいし、なにか目的があるのなら伝わらなければ意味がない。

ただ、何せ今の人たちは忙しいんですよね。LINE返したり、slackチェックしたり、お気に入りのYouTuber観たり、エヴァンゲリオンも観なきゃいけない。

見渡せばありとあらゆるコンテンツがあるわけです。そこの網をかいくぐって自分の文章を読んでもらえるというのはけっこう奇跡に近い。なのでぼくは、なるべく読み手がストレスなく読めるように、なるべく伝わりやすいように書くことを心がけています。

「不快に思われないか」を恐れる

2つめは「不快に思われないか」という恐れです。知らないうちに誰かを傷つけていないか?

SNSはいろんな人が見ています。特にバズったりすると、ぜんぜん意図しないところで見られていたりする。自分の文脈では「いいだろう」と思っていることでも、違う文脈から見ると、きつく聞こえたり、攻撃されているように聞こえたりしてしまう。

よってなるべく不快に思われないように、傷つかないように書こうとしています。ぼくの文章をよく見ると「かもしれない」とか「もちろん〇〇なのですが」といったエクスキューズが随所にあることに気づくと思います。

こういう書き方をすると「覚悟がない」とか「まわりくどくて逆に読みづらい」と思う人もいるかもしれませんが(早速エクスキューズ!)、それは「なるべく不快に思う人がいないように書きたいな」という思いからです。

もちろん何かを発信するときに「誰も傷つけない」というのは不可能に近いでしょう。どんな言葉であってもそれに傷つく人はいます。

もし自分が病気で入院しているときに「さあ、今日も元気に働くぞ!」みたいなツイートを見たら傷つくかもしれません。胃腸が悪くてろくにものも食べられないときに「おいしいものを食べられてしあわせだな」という文を見たら不快に思うかもしれない。

「まったく誰も傷つけない文章」というのは不可能に近い。というよりも、何か言葉を発するというのはその覚悟も背負わなきゃいけないのでしょう。

ただ、だからといって「傷つけてもいい」「不快に思わせてもいい」ということではないとぼくは思います。言葉を発するときには「どこかでこれを気にする人がいるんじゃないか?」「不快に思う人がいるんじゃないか?」と想像力を働かせることも大切だと思うのです。

いつのまにか傷つけてしまうことは今後あるかもしれませんが「なるべく不快にさせないように」という姿勢は大切にしたいと思っています。

「承認欲求に負けていないか」を恐れる

最後3つめは「承認欲求に負けていないか」を恐れるということです。

やっぱりツイートでもnoteでも「いいね」「スキ」をもらえるとすごくうれしいものですよね。「いいね」がつくたびに、きっと脳は喜んでアドレナリンを放出していることと思います。

しかしその快感に負けて、ネタツイートばかりするとか、ちょっと過激なことを言ってみるとか、特に信念もないのに政治的な発言をするのは避けないとな、と思うんです。

一瞬の耳目を集めるためだけに発信しても、あまり長期的な資産にはなっていきません。

何かツイートをして「いいね」をもらうというのは、ある種「コスパがいい」行動です。仕事でがんばったり、努力しなくても、何か気の利いたことを言えば「いいね」がもらえて承認欲求が満たされる。

すごくコスパはいいのですが、それは短期的なことに過ぎません。一瞬は気持ちがいいのですが、そのあとが続かない。結局、承認欲求を満たし続けるためにずっと「バズり」を求めることになってしまいます。これはけっこうつらいことでもあります。

逆に地味であっても自分にしか言えないこととか、時間という風雪に耐えうるコンテンツをきちんと作っていれば、のちのちそれが「資産」になって将来の自分を助けてくれたりします。

承認欲求を満たすことがダメというわけではないのですが、承認欲求を満たすためだけに注目を集めようとするのは、ぼくはちょっと避けたいなと思っているわけです。

というわけで、ぼくが恐れているのは「伝わらないのではないか」という恐怖、「誰かを不快にさせてしまうのではないか」という恐怖、そして「承認欲求に負けていないか」という恐怖。この3つです、という話でした。

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