リハビリをエンターテインメントに見せていくには?【保存版】
今回は、新しい視点でリハビリを考えてみようと思います。
そもそもそもエンターテイメントとは、どういう意味をもつのでしょうか?
語源を調べてみると
・エンターテインメントは、人々を楽しませる娯楽を指す。楽しみ、気分転換、気晴らし、遊び、息抜き、レジャーなどが類語とされる(ウィキペディアより)。
・楽しませてくれるもの。普通は芝居、園芸、音楽などの催し物をいうが,文芸用語としては娯楽性の高い読み物,通俗小説という意味で用いる(コトバンクより)。
ということで一般的には歌やミュージカル、スポーツ、お笑い、バラエティー、映画、遊園地、ゲームといったものが容易に創造つきやすいかと思います。
語源にもあるように、その背景には
「人を楽しませる」
ということが大きく関係してそうですね。
私は理学療法士ですが、個人的にいうと
『リハビリ』というフレーズはあまり好きではありません。
理学療法士なのに(笑)
なんでしょうかね。
昔ながらの型にはめられた、なんか硬いイメージがあるからだと思います。
加えて
そのリハビリという『枠』だけに囚われると、
評価や治療といった狭い視野、視点でしか人を見なくなってしまう傾向になることもあります。
もちろん、理学療法士という専門職として適切で正しい評価(検査)、治療のテクニックの質や治療の幅を利かせることは前提としてあり、日々研鑽・学ぶ姿勢を持ち続けることは大切なことですが・・・。
リハビリや理学療法士という狭い視点ではなく、
もう少し広く抽象度を上げて、
セラピストという視点や、一人の人(個性・キャラクター)という立場に立ち返って、人と関わってみることが最も大切なことだと感じます。
そこで、
セラピストあるいは一人の人として考えたときに、
どうやってエンターテインメントとして見せられるのか?
真剣に考えてみました。
一番大きく影響するのは、
直接的に触れたり関わることによる
『感動体験』
にあると考えています。
患者様、クライアント様といった相手との『関わり』というなかで、いかにして「エンターテイメント」に見せていくか。
これを聞いて大袈裟だとか、オーバーだと捉える人もいるかもしれません。
ようは
『どれだけ一人の人と向き合って、喜ばせたり、楽しませたり、ひいては感動を与えられるか。この人に見てもらって良かった、~さんに出会えてよかったと思われるか』
ここがミソになるかと。
もう少し掘り下げてみようと思います。
例えば、
病院でのリハビリ現場のあるあるだと思うのですが、「このセラピスト、治療テクニックが一段優れているとか、特別変わった関わりをしているわけではないのに、なぜかいつも患者さんに気に入られている、患者さんが楽しそうにしている、気持ち良さそうに会話している」
という方が、実際にいたりします。
その方が無意識あるいは意識的に行っているのかはわかりませんが。
そこには、何が隠されいるのでしょうか?
女性のセラピストであれば、男性の受けがいい。
若い男性や女性だと爽やかで好印象に見えるといった、異性や見た目の雰囲気などの影響も多少あるかもしれません。
また、笑顔で明るく振る舞う姿や、さりげなく行う親切や気遣いのある対応に好感を持たれることもありますよね。
見せ方、伝え方、関わり方ひとつで、相手の反応が大きく変わっていきます。
上記以外で、
私個人が意識していることを上げさせていただきます。
エンターテイメントに見せていく関わり方
○ビフォー、アフターで変化を実感させる
相手の反応としてもはっきりと現れるため、セラピストは、施術や治療効果により専門職としての実力を発揮しやすいかと思います。効果を実感してもらうことでの満足感や、ワクワクや期待感などを予感させることでドーパミンなども分泌されてやる気に火をつけたりすることにも繋がります。
○五感に働きかける
上記と重なるところもありますが、観察や評価の段階から相手を置き去りにせず、「今どう感じているか」相手の体の感覚に訴えかけながら、一緒に状態の良いところや悪い(問題なところ)を探していくことで、相手の感覚もより鮮明に感じやすくなります。サロンなどをされている方なら、心地よいBGMやアロマオイルの香りなどで聴覚や嗅覚にも直接働きかけることもできます。
○訴え(悩み)を真摯に受け止める、相手の見方になる相手の話を傾聴・ヒアリングしながら、承認してあげることで安心感や精神面での安らぎを与えられます。また、リラックスしたりや安心感を与えることで緊張を緩めるだけだなく、セロトニンなど幸せホルモンの分泌にも繋がります。
○新しいことを取り入れてみる
何度も関わりのある患者様であれば、少しいつもと違う方法を試みたり、新しい知見や為になりそうな情報を提供するなど飽きさせない工夫をすることで、相手に次への期待感や楽しみ、ワクワク感などを与えることもできます。
○相手の不安や深い悩みの解決、目標達成に対して徹底してこだわる
時にはアドバイザーとして、相手に寄り添いながら悩み解決や目標達成に関わる姿勢を示したり、行動のフィードバックなどを行うことで、相手のモチベーションに影響を与えられます。また運動や生活習慣を変えるきっかけを作り、問題解決や目標達成に貢献できれば、信頼や満足度も大きくなります。
○相手に対してのあなたの考えや想いを言葉にして打ち明ける
あなたが「少しでも、問題が改善できるようしてあげたい」、「良くなるよう最善を尽くしたい」という熱量や気持ちがあれば、相手にも自然と伝わります。言葉にすることで相手の心にも響くことがあるはずです。
今上げれるのは、これぐらいですが。
もちろん、上記で上げた以外にも、たくさんの見せ方、伝え方があると思います。
相手の個性に合わせて、アイデアを出して工夫して見せていく、関わっていくことが大切だと思います。
これからは、
大小差はありますが、ある一定の治療技術の水準が提供できる環境であれば
『見せ方』、『伝え方』、
『個性を磨いて人間力を発揮する時代』
になっていきます!
これからも、関わる相手様に、感動を与えれるようなセラピストになっていきたい。
そう思います。
少し長くなりましたが、悩めるセラピストの考え方の参考にして頂けたら幸いです。
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