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石川善樹さんへのインタビューで知ったWell-beingの幅の広さ

先日、Well-being研究者 石川善樹さんと話す機会がありました。私自身、Well-beingという考え方は個人に関することかと思っていたのですが、それだけではなく、企業や社会と言った視点でも考える必要があると思いましたので、今の考えを纏めてみたいと思います。
※あくまでも私個人の理解です。

Well-beingとは誰にとっての何なのか?

英語をそのまま理解すると、well(良く)、being(あること)、即ち「良い状態である」みたいな感じでしょうか?オフィシャルには、『身体的、精神的、社会的に良好な状態』と書かれていることが多いように感じます。
わかりやすい話はこちら。

そんなウェルビーイングの専門家である石川善樹さんへ色々と話を聞く機会がありました。

前編、後編と分かれていて、沢山の示唆を頂いたのですが、その中で特に印象に残ったことがありました。それは『Well-beingという考え方は、決して個人の視点だけではない』ということでした。もちろん、そこにいる個人がよりよく生きているかということが最も大事なんでしょうが、それを実現するには企業、社会全体としてWell-being(より良い状態)ということを目指していかないといけないと。

当たり前かもしれませんが、目から鱗のお話でした。

企業、社会におけるWell-being

もちろん、企業におけるWell-beingは様々な検討がされてきているのも知っています。これらのニュース、報告書、論文などのほとんどが焦点を当てているのは、職場環境とか、勤務制度とか、賃金とか、個人が良い状態になることだと思います。

今回の石川さんのインタビューで私が事例として出した工場の話も、それに近いと思います。

今まで工場の指標は、生産性や効率性を上げることが評価の基準になっていましたが、これからはそれだけではなく「働いている人が楽しく働いていますか?」「明日、会社に行きたいと思えていますか?」ということ基準として入ってくる世の中になっていくでしょう。

しかし、石川さんが企業における文脈で事例としたWell-beingは以下のような事例でした。

ファッション業界においても、例えば原材料の調達プロセスや労働環境なども含め、バリューチェーン全体を通して、サスティナブルか、そこに関わる人たちが幸せかということが考えられ始めていて、まさにいろんな業界でWell-beingが問われ始めていますね。

これは一個人とか、一企業とかそういう次元の話ではないです。『商品、サービスのサプライチェーン全体として、もしくはサーキュラーエコノミー全体として、携わる全ての人がWell-beingになっているのかというレベルで考える必要がある』という指摘だと理解しました。

事例に上がったファッションを元で考えると、私もほとんど知りませんでしたが、ファッションショーや綺麗な洋服という華やかな舞台の前工程や後工程では、水、農薬、プラスティックに関する沢山の問題があるようです(参考リンク)。これを理解した上で、ファッションに携わるデザイナー、ブランド、ユーザだけでなく、原料を作る農家、縫製者、そして廃棄後のこと全てがWell-being(良い状態である)になるようにしなければいけないと。

まずは自分のところから、と考えるのはごく自然なことだと思います。自分のところがある程度良い状態になってきたときに、他のステイクホルダーまで気を回せるか。これからのウェルビーイングを考える上では、そんな考えも持っておく必要があるのだなと思いました。


そして、『考えを持つだけでなく、実行していく』。『プロトで終わらず、社会に実装していく』。そんな激励を頂けた貴重なインタビューでした。


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安藤 健/Takeshi Ando

理工、医学部の教員を経て、パナソニックでロボット研究から新規事業開発まで担当するマネージャ。ヒトと機械の関係に興味有。Robotics HUB https://bit.ly/2YJrAUN Aug Lab https://bit.ly/2YojcP1 など担当。個人の意見です。

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