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読書感想文㉘

 今回の読書感想文は、渋谷真子さんの『普通で最高でハッピーなわたし ~特別でも何でもない二度目の人生~』について書きます。
 本を探していた時、ふと目に飛び込んできて一目惚れしてしまいました。

屋根から落下したとき、下半身動かなかったけど真っ先に自撮りしたの

 帯に書かれていたこの文に強烈に惹かれ、読むべき本だと確信しました。

 この本のラストに書かれている「人生は一度きり」という言葉は頻繁に耳にします。でも、この本に書かれている「人生は一度きり」にはとても説得力があるように感じました。
 言葉が実際に障害を負った人の言葉であるからではなく、障害を負いながらも誰よりもポジティブに、前を向いて、自信をもって、楽しんで生きている渋谷さんの言葉であるからだと思います。

障害者=暗いっていうイメージ、あれって何なの?

 身の回りに障害を抱えて生活をしている人がいないせいか、僕は障害者の方に勝手に「暗い」「可哀そう」というイメージを持っていました。
 「もし、自分がアクシデントに見舞われて障害を負ったとしたら、どのように生きていけばよいかわからなくなる」という簡易な思考がイメージの原因でした。

 この本を原因で読んで、「障害」に対するイメージが変わりました。

 最も印象に残った部分について書きます。

 “障害があるから不幸せだ”というネガティブな思いはだれもが手放すべき時代だと思っている。現にわたしは充実した生活を送っているし、自分のことを不幸せだとは思っていない。健常者でも充実していない人や不幸せだと思っている人はたくさんいるんだし、結局、自分にとっていい状況を作っていくかどうかは自分次第なのだ。

 僕の抱いている障害に対するイメージを正面から覆してくれた部分です。

 ここにも書いてある通り、「健常者だから充実している」わけではないし、現に僕は自分の現状に幸せを感じることはあまりありません。
 「現状に満足していること」と「現状に幸せを感じていること」は全く異なると思いますが、僕の場合は「現状に満足できていないこと」が原因で「現状に幸せを感じられていないこと」に繋がってしまっていること、に気付くことができました。
 渋谷さんは上昇志向のある方なので現状に満足しているとは思いませんが、「現に私は充実した生活を送っている」と書かれているので、幸せを感じることができているのかなと思います。
 

 現状に満足することなく、現状(過程)に幸せを感じられることが最善であり、目指すべきところです。どう実現できるのでしょうか…

 読んでいただきありがとうございました。

 今日で英検勉強が一区切りついたのでまたどんどん更新していきます。

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