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昔のギター教本に出てくるオヤジCコードの話。

この記事を書いた人。
武田 展明。
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武田展明

昔のギター教則本の話ですよ。

先日、久しぶりに古本屋(ブックオフ)で目に止まったギター教則本。

内容としては、コードフォームを中心に押さえ方のコツや紹介してる本だ。
主にアコースティックギターを前提としているようま本だ。

およそ30年くらい前の発行の本。僕も教則本とかは嫌いではないので
少しみてみる事にした。

オヤジCコード登場

僕ぐらいの年齢だと、ディフォルトのCコードは

5弦から3f、4弦2f、3弦開放弦、2弦1f

なんだが、この本では6弦の3fを基本としている。

なんとC/Gという転回系を最初の1つとして紹介しているんだ。

短くお話ししてみたのが↑だ。

確かに、見たことがある。これを僕は

オヤジCと呼んでいる。

昔の教本にはこれが多かったイメージだ。当時は、そんなもんか位にしか思っていなかったのだが、今見ると違和感を覚える。

これを第1候補に紹介している事の違和感。

これからギターを始める人向けとしては、少し疑問が残る。
前述したように転回系だし、少し知識的な補足を入れる応用コードフォーム
であるからだ。

現在の教本であれば、5弦3fスタートが主流であろう。

還暦超えた辺りの諸先輩方は、

これが当時は普通だったね。
懐かしい、という意見を仰っていたので、時代なんだろうなとも
思う。

教則コードの歴史的背景に興味があるし、面白い、という話がしたかった
のだ。

このコード自体が悪いわけではない。

少し長めに考察したお話は↑から。

オヤジCは悪くない

前述した様に、C/Gが悪いわけではない。このCコードを多用するギタリストは沢山いる。

現代であれば、初心者向けの第1候補のコードフォームとしては、いささか不向きかなという話。

何の理屈も無しに、いきなり転回系を持ってこられるよりは、
最初にノーマルなCを覚えて、慣れてきたら、C/G、その他の転回系、
C/Eなどを習得していけばいいんじゃないかな、と。

もちろん、教則本ではなく、曲を練習しながらコードを覚えていく流れで
C/Gを覚えるのはありだ。

教則本として第1候補にC/Gを選ぶのは現代では違和感があるな、

という話である。

オヤジCコードが有名な理由。

ここからは僕の推測です。オヤジCが有名な理由は

・カントリー、フォーク、ラグタイムブルース、などからの流用。

・著名ギタリストたちも使っていた。

・フォークギターが流行っていた時代に定着した

なんか、ギター黎明期に慣用句的な押さえ方で頻出したフォームなのかな
と推察しています。

色んなご意見も伺ったのですが、やはり当時ではこれが結構主流みたいでした。フィンガーピッキングで使える、ベースの移動が便利、など。ご意見ありがとうございます。

こういう推論も面白ですね。

では、また。

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