冬の長い休みが終わり、また私の日常がやって来た。

仕事と家事育児に追われる日々は、さながら膨らみながら坂道をものすごい速さで転がり落ちる雪玉のイメージ。
今日だって、バタバタと出社して、適度に人に迷惑をかけない程度に働き、定時を少し過ぎて退社して、晩ごはんの準備に、自分と娘のお風呂。
あっという間に夜になってしまった。

ご飯どき、ニュースをつけると、震災で大変な思いをしている人たちの姿が目に入る。目の前のことにいっぱいいっぱいになっている私は、情けないような申し訳ないような気持ちを覚えてテレビを消した。

小心者の、きっと明日もなんとかなると思いたい私は、布団に潜り込んで、明日待っているであろう、「少しいいこと」を想像しながら眠りにつくことにした。

それは例えば、娘の甘えたような「ままぁ、だっこぉ。」明日の夕飯のために拵えておいた、下仁田葱のサムゲタン風スープ。娘が寝たあとに飲むつもりの、蜂蜜入りホットミルク。

久しぶりに書いたエッセイのような日記のようなもの。上手く言葉がまとまらない。

けれど、けれど。

ゆるゆると生きよう。