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テクノロジー時代だからこそ、"人的要因"を大切にせよ

テクノロジーの発展やAIなどの話題が日本に浸透し始めてから5年くらいは経つでしょうか。アメリカを中心に1996年あたりから人工知能の台頭が予見されてからもうすでに24年が経過しようとしています。今もなお、ディープラーニング(人間が自然に行うタスクをコンピュータに学習させる機械学習の手法のひとつ)が関わるテクノロジーのニュースに驚かさることが多々あります。

僕自身テクノロジーに出会ったのが今から14年前。大学院1年生の春でした。


当時の日本教育への疑問からテクノロジーへの興味まで


当時22歳だった僕は、日本の教育、特に自分自身が学んでいた建築分野の教育方法に疑問を持っていました。それはもともと"未来を予見する"感覚を大切にしていたこともあり、これから建築仕事が激減することや人口が減ることで空き家が増える問題などに危機感を持つべき分野自体に不信感を持っていました。

そんな疑問を持ちながら、この問題を解決するための議論をする場「NEO会(NEOはギリシア語で「新しい」を意味する語)」を後輩たちと発足し、毎日毎日テクノロジーの可能性について議論を重ねていました。


その時、僕自身が強く考えていたこと、それは

テクノロジー派or自然派(手づくりなど機械になるべく依存しない生き方)

という考え方でした。


基本的に二項対立は危険な考え方ではありますが、大きく分けるとその二つを人間は選択させられると予見していました。まさに現代はテクノロジー派と自然派が混じり合ったような時代だと思います。長く続いた自然派がテクノロジー派を受け入れ始めている、と言えるかもしれません。それはアナログからデジタルに移行し始めている時期とも言えます。


僕がテクノロジーと出会った14年前くらいから、同級生の中にプログラミングを覚えてホームページを作る友人が現れ始めました。学生であってもプログラミングが書けるだけで行政から仕事が来たり、個人事業主から仕事を受ける友人もいました。まさにこの時、プログラミングがこれからの仕事になると沸き立っていた時代です。

その他にもアプリケーションやソフトウェアが僕がいた建築界で活用され始めていました。IllustratorやPhotoshop、建築で言えばCAD(CADとは「Computer Aided Design」の略で、「キャド」と読む。これまで手作業だった設計や製図をコンピュータで行うためのソフト)などが使えることが仕事の常識となり、画像製作や図面製作などがテクノロジーによってどんどん便利になっていました。


テクノロジーが仕事として活用されていく


それを疑っていた人は本当に少なかったと思います。しかし僕の中で一つの疑問が常に頭の中にありました。しかもそれがすぐに支配的な思考になり、社会人になった後の仕事の動きや考え方に繋がっていきます。それは


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