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会社を10年以上持たせる「二つの秘訣」〜情熱中国大陸〜

一つ目の秘訣は、「絶対諦めない」。

ズバリこれが秘訣である。なんだ当たり前じゃないか、と思うかもしれない。非常に単純である。しかし、結構難しい。諦めたらそこで終わり。でも諦めなければ、それはまだ終わっていないし、進行中である。スポーツ、会社、人生、なんでも同じ、棄権したら終了。ゆっくりであっても走り続ければ、大記録や業績を問わず、諦めなければ必ずいつかゴールにつく。

二つ目の秘訣は、「てきとう」に「いい加減」に「楽しく」やる。

え!何??と思う人もいるだろうが、「てきとうに」とは「適度に」という事で、「いい加減に」とは「良い加減に」やるという事だ。これは物凄く重要でまた結構難しい事だ。いくら緻密な計算や計画を立てても遂行しているうちに状況も変わるし計算も狂ってくる。それに真面目にいつまでも必死にしがみついていている事は、時には状況を悪化させ、企業としての死を招く事さえありうる。加減を間違えるとロクな事にならないのは全てに関して言える。

「楽しく」は文字通りそのまま。でも実は、楽しくするには、能動的に自分で、「楽しいと感じられるようにしなければならない」のだ。その為の沢山の努力や工夫、そして犠牲も必要で、楽しくなるように徹底的に考え工夫する訳である。①自分が楽しみ ②人も楽しませ ③人もついて来てくれる。これが理想的だ。

何事も、ただただ真面目にやっているだけでは弱くなる。やるべき事はやった上で、時には悪い仲間とも遊び、時には好奇心に任せ一人で遊び、時には仕事で脱線して遊び、関連の研究もしてみる。時には仕事と全く関係のない友と酒を飲み、朝まで語り合う。彼に薦められた本も読んでみる。バランスがとても大切なのであるが、時にはギッコンバッタン、わざとバランスを崩して遊ぶのもアリだ。
それは一見幼稚で無駄な事に見えるかもしれないが、実際全く無駄などではない。いわゆる「幅と遊び」「バランスのとれた余裕」を育てるからである。この「幅と遊び」「バランスのとれた余裕」がないと、ものづくりはうまくいかないし、会社も人生も絶対おもしろくならない。私の持論及び自己正当化の為の文句である。

しなやかに、てきとうに、いい加減に、そして強かに。

正に「竹」のイメージ。竹は真っ直ぐに伸びているが、台風が来ても、大雪が積もっても、しなりながらずっと耐え、絶対に折れない。地深く根をおろし、普段は細く真っ直ぐ立っているだけだが、四方からの急激な変化や圧力にも柔軟に長い間耐える事ができる、しなやかさと強さがある。そして10年に一度だけ花が咲く。竹には見かけよりも強靭な弾力性と硬さがあり、何を作るのにも万能だ。日本や中国には、古来より竹を使った物が身の回りに沢山ある。最後は燃やせば竹炭にもなる。自分の事で恐縮だが、私は先祖と親が与えてくれた、この名前をとても有難いと思っているし、そういう人になりたいと思って生きている。

この二つの秘訣を実行し続け16年。まだまだちっぽけなものではあるが、今後も諦めずに、いい加減に、しなやかに、楽しく、強かに、走り続けよう。
そして会社が20年生き残ったら、同志たちを招いて大騒ぎするとしよう。

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