11月のはじめ、結婚式に対して想いを馳せる
今日から11月ですね。私にとっては、人生においてとっても大切な月になりそうです。
11月末に、結婚式を挙げます。
最近の週末や平日の夜は、夫とその準備に勤しむことが多くなってきて「いよいよなんだな」と実感が、むくむく湧いてきているところ。
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私は過去に結婚式場で働いたり、結婚情報誌の営業として働いたりと、「ブライダル」という業界を渡り歩いてきた。
結婚式場で働くことを決めた時は、「女性が女性(の一番輝く日)を応援することのできる、最高の職業」と思っていた。
もともと大学生の頃はほぼ丸4年を飲食店のホールのアルバイト(とキャンギャルを兼務)を経験し、接客することが大好きだった私にとって、「この上ない」仕事だと。
接客業って本当に楽しくて、私の言動で、お客様のリアクションが変わる。そしてその瞬間を目の前で見られることにやりがいを感じていた。
「どうしたらこのお客さんを笑顔にできるんだろう?せっかくこのお店を選んでくれたんだから、絶対に笑顔で帰ってもらいたい」
アルバイトながら、それはそれは高い志を持って働いていた。
だから社会人になっても、そういった「感動」を与え、そのリアクションがダイレクトに返ってくるそんな仕事がしたいと思った。
大学生から社会人になるそのタイミングで、結構シビアで大変な環境に身を投じたなと、今でも思う。
華やかな結婚式の裏側で、スタッフ間では常にピリピリとした空気が漂っていた。それもそう。新郎新婦や親族において、「この日」は一生に一度だから。
インカムでは料理の出すタイミングについて、シェフからサービススタッフに対して怒号を浴びせられる。「温かいものは温かいうちに。冷たいものは冷たいうちに」。
ニコニコしているホールスタッフたちの間では当時、「新婦の手紙」のシーンで「はい、お涙頂戴のシーンきました!」と会話がなされ、着々と片付けと次の婚礼の準備に入る。(この時シルバー類を”カチャン”とやろうものなら、ジロッと全員から睨まれる)
新郎新婦が会場をあとにした直後から、次の婚礼の準備が本格化し、休む暇もない。
GWなどの長期休みなんかは、もう、それが毎日続くので生きた心地がしなかった。
私のニキビは悪化し、顔の全域と首にまでニキビは到達。あの怖い怖いシェフさえ「大丈夫か・・・?」と心配するほどにまでストレスと疲労で埋め尽くされた私の顔を見ていた。
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そんな経験を経てもまた、ブライダル業界に居続けたかった。
結婚情報誌の求人を発見してから、私の行動はとても速かった。
北海道と東京でそれぞれ行われた面接に次々とパスし、見事入社を決めた。
この約3年半が、最も私に影響を及ぼした期間だったと今でも思う。
「女性支援」という志だけではなく、社会人として、営業マンとしてのイロハをみっちりと学ばせてもらった。
私が担当したのは結婚式場ではなく、「エステ」「ブーケ」「ジュエリー」「ペーパーアイテム」という「モノ系」のメーカーさんやサロン。
新規開拓から、先輩が大切に担当してきた長年のお客様までと本当に色々なクライアントを担当させてもらった。
数えきれないくらいの思い出があるけど、今も心に最も残るのはあるエステサロン。
オーナーが個人で、自宅兼サロンで経営されているサロンは、プライベート空間であり、ベテランオーナーが自ら施術を行う。必ず結果を出すのに、お手頃価格、が強みだった。
試行錯誤しながら、私はそのオーナーとともにサロンの売上を任され、毎年前年比アップに貢献した。
そのオーナーが大切にしたかったこと。
「私はね、花嫁さんに本当にいいものだけをあげたいの。だから原価も下げられないし、価格も上げられない」
その思いに共感した花嫁は、初回のおためしで即日契約していっていた。
いつも笑顔で見た目から温かいのが伝わってくるオーナー。大切な手は当たり前に温かくて、肌に触れた時、きっとそのぬくもりから伝わっていたんじゃないかなと思う。
「どうしたらその女性を笑顔にできるのか」
私もオーナーも、そんな思いで共通していた。
そのサロンは今もまだ、私と一緒に作ったプランをそのまま使ってくれている。
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そんな脇役をずっとやってきた私が、今月末に一日だけ主役になる。
結婚式は、正直挙げなくていいやって思っていた。
だけど、夫から「周りに感謝の想いを伝える場だし、せっかくだからさ!」と背中を押してもらって、今この状況がある。
そうだ。
私がやりたいことは「感謝の気持ちを伝えること」。
だから、今のマインドは「どうしたらゲストを笑顔にできるのか」。それに尽きる。
自分のケアもそろそろ本気出さないとな、と思いつつも、どうしたら笑って帰ってもらえるのかで、やらなきゃいけないことの優先順位がついている。
こだわりがないかなと思っていた結婚式も、実際にそのベクトルで考えるとたくさんのことをやりたくなって、迷う。
今のところ、夫とは仲良く準備が出来ているので(よくケンカになると聞くので)、それも私にとってこの期間が楽しいと思えるポイント。
当日まで、本当にあと一か月。
この期間を楽しめるのもほんの少し。目いっぱい笑って、時には先取り涙を流して(笑)、過ごしていこうと思う。
ゲストのみなさま、どうか楽しみにしていてください。
きっと、笑って帰ってもらえる式にします。
\ご覧いただき、ありがとうございます!/ 拙い言葉を紡いでいきますが、これからも読んでいただけたら嬉しいです!