大切な人を自慢できる自分に

私たち日本人にとって謙遜は美徳のように捉えられてきた。

「綺麗だね(素敵だね)」には「そんなことないです!」

「素晴らしい成果だね」には「まだまだ未熟です」

こんな風に。


けれども褒めてほしいと心の奥底では思っている。

なんて天邪鬼なんだろう。だったら、素直に喜べばいいんだ!

ここ数年の私はそう思って、有り難くそのお褒めの言葉を受け入れている。


だけど、そんな価値観の無い人が見ると、

「お世辞で言ってるのに」

「自分のことそんな素敵だと思うなんて恥ずかしい」

そんな表情で見返されることがよくある。こっちからすると、おいおいお世辞なんかい!笑とむしろツッコミたくなるけれど。


自分のことを謙遜するくらいなら、まだいい。それは自分のことだから。

けれど、例えば大切なパートナーを褒めてもらえた時にも、同じような反応を返してはいないだろうか?

実際に私は経験アリです。とても傷つくんだよね、アレって。


「その時計素敵ですね!」とある方が夫の腕時計を褒めたときのこと。

夫は「いえいえ、安物です」と。

それは、私が彼と一緒に過ごすはじめての誕生日にプレゼントしたもので、私も一緒に着けているペアウォッチ。

そして、私からすれば高価なもの。たかが、3万円くらいのものだけれど。


その帰り道、「安物でごめんね」と泣き出しそうになりながら言った私に、夫は「…!!!」そういう意味で言ったんじゃ無い!と青ざめていた。

この時は時計のエピソードだけれど、先に書いたように私自身のことをも「いやいや、そんなことないですよ」とか、「こんなもんですよ」とか答えるので、その度にショックを受けた。

そのあと喧嘩になるのは当たり前のこと。笑



自慢出来ないような自分も自分と、思うのが筋だろうか?

だけど、結婚をして、一生共に歩むと決めたパートナーのことを無下に扱う方がやっぱり不自然なことなんじゃないかと、私は思う。

大切にしています、と宣言できる人の方が、なんて潔くて素直でカッコいい。そんな風にしているカップルを見ると、素敵だなぁと心から感じる。


自分と時間を共にしてくれている、大切にしたいパートナーや家族、チームメイトを、リスペクトする。

それって、生活や仕事をする上でとても大切なこと。

ぶつかることがあっても、それだけは持っていれば、必ず立ち戻れる。


これからも「素敵な旦那さんですね」と言われたら私は「そうなんです!」と答える。


大切な人を、自慢出来る自分に。

大切な人を貶める必要なんてない。

大切な人を言葉で守ってあげる。


夫も今、「素敵な奥様ですね」と言われたら「自慢の妻です」と答える特訓中です。笑


\ご覧いただき、ありがとうございます!/ 拙い言葉を紡いでいきますが、これからも読んでいただけたら嬉しいです!