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歳を重ねる自分に言いたいこと

復職してちょうど一週間。
毎日無意識に気を張ってるんだろう、物凄い肩が凝る。

無理をしていないと言いつつも、きっとどこかで頑張ってしまっている私へ。ところで明日は誕生日ですね。

別にもう誕生日は全然嬉しくない年齢になってしまったけど、なんだか今日は明日が待ち遠しい。
何故かって、明日は記念すべき復職後初の週5フルタイム勤務完遂日(予定)だから。
無事にちゃんと定時まで働けたら、ついでにめでたい日なので盛大に「おめでとう!!!」って自分に言ってあげたいなと思っている。


今日は、ずっと話を聞いてもらっていたカウンセラーさんと4ヶ月ぶりに対面で会って直接顔を見て話を聞いてもらった。
前に会った時よりもずっと良いことを沢山報告することができたことが嬉しかったし、とても喜んでもらえた。

話しながら、初めて相談室に行った日の話をした。
「懐かし話になるけど〜」と言われた時に、そうか、もうあの日は懐かしいレベルの過去になっているんだと少し驚いた。
そして「あの時は言えなかったけど、話しながら信じられないくらい“ちゃんとする”って言ってて、この人どこから緩めてやろうかって頭を抱えたよ」と言われて、二人で声高らかに笑った。
大真面目にちゃんとできていないことに悩み苦しみ自分を痛めつけていたあの頃の私が、今の私の中でもう笑い話になっているんだと思って、人生って思ってた以上に淡白だなと思えた。


30歳の1年は振り返れば本当にやり過ぎだったなと思う。
去年の4月、突如会社を辞めますと上司に告げたったの1ヶ月で最終出社、5月から丸々2ヶ月の有給消化。
ひたすらやりたいことを全部やって、たんまりとお金を使ってボーナスも頂戴して、引っ越して環境を変えて転職。
色々な違和感を抱えながら半年。うつ病になって休職。
2ヶ月の生き地獄と2ヶ月の回復期間を経て、復職。

腹十二分目まで食べた後に家系ラーメンぶち込んだくらい、頭も体もはち切れそうになった1年だった。


多分、大人になってから一番泣いた。
そして、人生で一番、心と体の健やかさを失った。


何をそんなに、たかが30歳で生き急いでいたんだろう。
十の位が一つ繰り上がることを必要以上に重たい荷物にして背負ってしまった気になっていた。
年齢を知らず知らずのうちに自分の重しにして、何か変わらなきゃ、もっと進まなきゃ、人間として次のレベルに行かなくてはと、常に目をギラギラさせてしまっていたんだろうと思う。

30代にあるべき姿みたいなのに縛られ過ぎて、年齢を理由にも言い訳にもした。

でも、終わってみたら重荷を背負ってトライアスロンみたいに生きていたほんの半年前の自分ですら、笑い話になってしまう。


そうやって色んな経験や感情をほどよく断捨離しながらシンプルに均されていく。時間を経るというのは往往にしてそういう作業なんだと思う。


生きるのを辞めない限り、過ごしていく時間は必ず蓄積されて、なかったことにはならない。息をしていれば、嫌でも明日はやってくる。どんなに楽しくてもどんなに幸せでも、どんなに辛くて苦しくても、嫌でも時間は過ぎていく。
終わってほしくない時間も、過ぎ去ってほしい時間も、おんなじ速度で過ぎていく。巻き戻しも早送りもできない。

あんなにしんどかった4ヶ月の休職生活の経験や感情を、まだ断捨離して綺麗に整った「過去」にすることはできない。
でも、少し回復して、次に来る明日を今の自分が何度か繰り返していけばきっと気付かずうちに「過去」になっていくんだと思う。



色んな過去を一つまた一つと増やしながら、私の人生をシンプルに積み重ねていければいい。どんなこともいつかの私にとってしてみたら笑い話だ。
うつ病の私が言うんだから(謎の自信)間違いない。

どうってことない誕生日も、人間活動〇〇周年記念だなと、自分が今日も明日に向かって時間を過ごしていることを褒めてあげる日にしたい。



明日からまた周年を更新する私へ。

まずは30年間の人間生活お疲れさま。
31回目の誕生日まで、生きてくれてありがとう。
この1年はちょっと気を張って20代からフロアを上がってしまってソワソワしてしまったかもしれないけれど、明日からは30代も2年目です。もう誤魔化しも効かない正真正銘の素敵な30代です。

実りあるとか、充実したとか、そんな華々しい言葉じゃなく、腹八分目に毎日の時間を過ごしてあげてください。

生きようとすると少し荷が重い時は、私の意思とは関係ないところで時間が過ぎているらしい、と今日や明日が勝手に過ぎていくことに身を任せてしまえたらいいなと思います。
どうせ365日を過ごしてしまえばすぐ歳を取るんだし、もう何歳だからとか、何歳なのにとかはどうでもよくて、時間の経過は全部地球の回転に任せておきましょう。

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