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Vivienne Westwood × HMV

ヴィヴィアンウエストウッドを初めて耳にしたのは、確か幼馴染の新馬場が話の流れで

「俺、若い時のヴィヴィアンめっちゃタイプなんだよなー」

と言った時だったと思う。


15歳か16歳か、当時はパンクが好きでそういったファッションを見ては真似ていた。

666を知り、どうやって手に入れたか分からないカタログを食い入るように見ては買えない服に想いを馳せた。


666はパンクの生みの親であるヴィヴィアンとマルコム・マクラーレンが作っていたSEDITIONARIESを復刻した服を売っていた。
カタログにはその写真と、丁寧な説明書きがされていてずっと読んでも飽きなかった。
パンクスが着ていたTシャツの着丈が短めな理由など、その一つ一つに感動していた。


その後ヴィヴィアンが現在も一線で活躍するデザイナーだと知った時には驚いた。勝手に死んでると思っていたのだ。



唯一持っているヴィヴィアンの服、
これを「ヴィヴィアンの服」と言って良いのか分からないが、それがこの

Vivienne Westwood × HMV スタッフ限定Tシャツ
である。


前面にオーブとサティアがプリントされ、


右袖にはHMVのロゴ、


背面には15周年記念と記されている。


HMVが日本に入って来たのが1990年らしく、2004~2005年位にかけてHMVの店頭で15周年記念として着用されていたものだと思う。


ボディはアンビル社の物でコットン100%。

今の物より少し大きめじゃないかと思う。
普段M~Lの俺でも入る。M寄りのSという感じか。

この頃のバンドTシャツはアンヴィル社製の物が多かった気がする。




プリントも大きく、しっかりインクが載っているのがとても嬉しい。

最近はインクジェットって言うのか、シールを貼ったような、
なんだかコストを下げるために薄いプリントの物が多くて滅入ってしまうことが多々あって、デザインが良くてもそのせいで諦めてしまう物販もある。
コレクションは思い出と共に身に付けていたい受け取り手のエゴである。
着ていく内にボディもプリントも一緒に褪せていって経年変化を楽しみたいのだ。



しかし、そうまで言うほど大切なTシャツを洗いに失敗して袖部分をブリーチしてしまった。


最悪。よくこんな事しておいて服を語れるな、と自分でも思う。
「自分で着る用の物だし」「別に誰の物でも無いし」
と半ば投げやりになって着ている節もある。


俺がこのTシャツを着ているのを見た時は
「あ、この人色落ちしたTシャツなんか着てる」
などとは思わず
「それも味」
と思って欲しい。

もう沢山、後悔はしたし。




夢の一つに自分の書く文章でお金を稼げたら、 自分の書く文章がお金になったらというのがあります。