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詩90 幸せはそこまで

どのくらい素敵なほほえみを
ぼくは見せることができるだろう
ふとしたときに 笑顔がキラめいて
たちまち南の風になるような………
人の心から 幸せを取り出して
惜しみなく配分したい
間接照明の透き間から
こぼれ出すのが幸せ
まじめな返事は要らないよ
触れて確める鼓動よりも
どうせ ずっと つまらないものだから………
誰にも邪魔されたくない
ぼくはただ 南の風になるだけ
恋人と暖かい海辺でただずみながら
思い出を心の奥に閉まいたい
それらをそっと扱って
もっと集めて暑がって
心の奥の奥の 奥の奥へ
いつまでも 大事な対象へ 差し向けるさ
書くことを 仕事にする
思いの丈を 書いて生きてゆく
稼ぐお金は
人々への 輝く贈り物につかいたい
密かに目星を付けておいたダイヤモンドを
ぼくはいきなり ざっと買い占める

だから

幸せはすぐそこまで

幸せはもうそこまで

幸せはきっとそこまで

みんなの目前まで 来ているよ

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