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読書感想文: Mimínozさんの作品を読んで

注:今回ご紹介するMimínozさんの作品はどれも原作ありきの二次創作のため、その点ご了承ください。


『A3!』
(エースリー)という「イケメン役者育成ゲーム」で、リベル・エンタテインメントが提供しているスマホ向けのアプリゲームがあります。
ちなみにこのゲームはアニメ、ノベライズ、コミカライズ、舞台化もしています。


今回、Mimínozさんによる二次創作、このゲーム内に登場する立花いずみ主宰兼総監督が率いる劇団MANKAIカンパニー劇団員たちが主人公小説9作を拝読しました。

僕は『A3!』をどの媒体でも見たことも聞いたこともなく全く無知の状態でこの二次創作小説に挑みました。

Mimínozさんの推しは、

冬組の
御影 密(みかげ ひそか)
有栖川 誉(ありすがわ ほまれ)
そして、夏組の
斑鳩 三角(いかるが みすみ)
です。特に密とアリス(有栖川 誉のこと)の関係、「蜜誉」と言うらしいですがお好きだそうです。

pixivに無料でupされていた全9作の小説の中で私が特に好きだったのは、

『砂糖を与えて、甘やかして』

『強か』

『プレゼント交換』

でした。どれも共通しているのはMimínozさんが楽しんで書かれていると感じられることです。特に『強か』は登場人物たちの右往左往する様子がいきいきと書かれています。

僕の『プレゼント交換』における分析とか他作品からの影響の指摘なんてどうでもいいんじゃーい!

なにより重要なのはこれ。
楽しんで書いているかどうか。

創作の上での苦しみはなさすぎはまずいですが、というかあらゆるどの作品も創作する上で苦しみばかりだと作品もイヤな顔をするものです(そういうことを映画監督の黒澤明さんも仰っていました)。

僕はMimínozさんの作品たちを読んでどの作品もいい顔してるなあと思いました(暗い内容でも)。

いい顔をした作品はそれが二次創作だろうがなんだろがいきいきとそしてのびのびとキャラクターが動き生気を帯びます。

生気を帯びた作品は読者を励まし勇気づけることができます。なにより人を面白がらせることができます。

面白い作品とはなにか、「面白い」とはなにか、そのことをMimínozさんの作品はいい顔で教えてくれました。

Mimínozさん、9作品全部面白かったです!今後も期待しています!

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