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東京さくらユニバーシティ物語【第二章   大学一年生の思い出】

YUKI、ANNA、TOSHIバイトの帰り

大学一年生の春、YUKI、ANNA、TOSHIは、地元のコミュニティセンターで英会話の先生としてバイトをしていた。彼らは異なる背景を持ちながらも、共通の目標に向かって助け合っていた。


バイトの終わり、コミュニティセンターの小さな教室で、YUKI、ANNA、TOSHIは一日の出来事を振り返りながら楽しく話していた。
「今日の授業、思ったより上手くいったよね」とANNAが笑顔で言った。彼女のダンスで培った表現力は、生徒たちを引き込むのに役立っていた。
「本当だよ。ANNAのゲームが大成功だったね。みんな笑顔で英語を話していたよ」とTOSHIが応じた。彼のギター演奏に合わせて、英会話のリズムを教えるアイデアも好評だった。
YUKIは少し照れくさそうに言った。「私の文法の説明は退屈じゃなかった?」
「全然!YUKIの説明はいつもクリアでわかりやすいよ。生徒たちも真剣に聞いてた」とTOSHIが励ました。
そんな彼らのバイトは、社会人に英会話を教えることだったが、ただの言語教育以上のものを提供していた。文化交流や異なる世代とのコミュニケーションを通じて、地域社会に貢献していたのだ。
「今日来た新しい生徒、面白かったね。全然英語を話せないって言ってたけど、最後はみんなと一緒に笑ってた」とANNAが言った。
「ああ、あの人ね。僕がギターを弾いた時、目を輝かせてたよ。音楽は万国共通の言語だね」とTOSHIが笑った。
「確かに。YUKIのAIについての話も興味深かったみたい。最後には、『テクノロジーを英語で学ぶのは新しい挑戦だ』って言ってたよ」とANNAが付け加えた。
YUKIは嬉しそうに微笑んだ。「そういえば、私たちの英会話クラス、ただの英語教室を超えてるよね。文化やテクノロジー、音楽まで、いろんなことを共有できている」
「まさに、文化のクロスロードだね。僕たちも生徒から学んでるし、この経験は一生の宝物になりそうだ」とTOSHIが感慨深く言った。
その時、教室の外から生徒たちの笑い声が聞こえてきた。彼らは授業が終わった後も、英語で話し合い、新しい友情を育んでいた。
「こんなに素敵な仲間と一緒に働けて、本当に幸せだよ」とYUKIが言った。


「そして、いつか僕たちの教えた英語が、生徒たちの人生に役立つ瞬間を見ることができたら最高だよね」とTOSHIが夢見るように言った。

教室を片付けながら、三人はこれからの計画について話し合った。文化交流イベントの開催、音楽と英語を組み合わせたワークショップ、AIと英語学習の結びつけ方など、アイデアは尽きなかった。

「YUKI、君のAIに関するプロジェクト、生徒たちも興味津々だったよ。次回のクラスで詳しく教えてあげてね」とANNAが提案した。

「もちろん!英語を通じて、テクノロジーの面白さをもっと伝えられたら嬉しいな」とYUKIが目を輝かせて答えた。

「そして、僕の音楽!ギターを使って、もっと英語のフレーズを覚える楽しい方法を考えてみるよ」とTOSHIが加えた。

夜が深まるにつれて、彼らはそれぞれの家へと帰路についた。しかし、心の中では次回のクラスで何をしようかと、既にワクワクしていた。


RINA、TOSHIとの出会い

YUKIとRINAは、大学キャンパスの人気カフェでお茶をしていた。二人はいつものように、授業の話や最近の出来事について楽しく談笑していた。

「ねえ、RINA、今日は新しいカフェラテ試してみない?」YUKIが新しいメニューを指差しながら提案した。

その時、カフェのドアが開き、YUKIの友人であるTOSHIが現れた。TOSHIはカジュアルな服装に、ギターケースを背負っていた。彼はカフェに入るなり、YUKIを見つけると明るい笑顔で近づいてきた。

「おっ、YUKI!偶然だね。こんなところで会えるなんて」とTOSHIが挨拶した。

「TOSHI、こんなところで何してるの?あ、これはRINA。私の友達だよ」とYUKIがRINAを紹介した。

RINAはTOSHIのことを一年生の時から知っていた。彼の音楽の才能に心を奪われて以来、ずっと彼に密かな思いを寄せていたのだ。

「こんにちは、RINAさん。YUKIから話は聞いてるよ。よろしくね!」TOSHIがにっこり笑いながら手を振った。

「あ、はい!よろしくお願いします!」RINAは少し緊張しながらも、心の中で「やっばい、かっこいい…!」と叫んでいた。

「実はね、この近くでライブがあってね。その帰りなんだ」とTOSHIが説明した。

「えっ、ライブ?すごいじゃん!」とRINAが目を輝かせた。

「そうだ、RINA。TOSHIのライブ、一緒に行かない?」とYUKIが提案した。

「えっ、いいの?でも…」RINAは内心、跳び上がりたい気持ちを抑えながら、軽く照れくさそうに答えた。

「大丈夫だよ、RINAも来てくれると嬉しいな」とTOSHIが笑顔で言った。

その後、三人は楽しく会話を続けたが、RINAはTOSHIに対してどう接したらいいのか、内心で大騒ぎしていた。「彼にどう思われてるかな?変なこと言ってないかな?」と心配しつつも、TOSHIの隣で笑顔を絶やさずにいた。

帰り際、TOSHIが「またね、RINA。次のライブも来てね」と言った時、RINAの心は小鹿のように跳ねていた。

「は、はい!絶対行きます!」と力強く答えたRINA。しかし、一歩外に出ると、「なんであんなに強く言っちゃったんだろう…!」と顔を真っ赤にして悔やんだ。

YUKIはそんなRINAの様子を見て、くすくす笑いながら、「RINA、TOSHIのこと好きなの?」と茶化した。

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